『現代の死をみとる―よりよいターミナル・ケアのために―』
岡安 大仁 19880330 蒼穹社,174p.
■岡安 大仁 19880330 『現代の死をみとる―よりよいターミナル・ケア』,蒼穹社,174p. ISBN-10: 4915709019 ISBN-13: 978-4915709012 \2100 [amazon]/[kinokuniya] ※ t02
■内容
(背表紙より)
ターミナル・ケアは医療界における新しい課題である。それを享受するまでには、拒絶もあろうし、紆余曲折もまぬがれないことだろう。そして、われわれのような年代のものは、過去の引きずりと、それからの新生の二重の責任を担わなければならないものと思う。それはひとつの思想や運動の真の受容への道程ではないかと私には思われる。
■目次
序にかえて
1 ターミナル・ケアへの気づき
シシリー・ソーンダース博士の志向
わが国のホスピスの医師の場合
「死の臨床」と河野博臣博士
むすび
参考文献
2 『医戒』とターミナル・ケア
『医戒』をめぐって
医師の友愛と憐恤
安楽死の否定
不治の病の告知
参考文献
3 ホスピス
聖ジョセフ・ホスピスの印象
ロサンゼルスのVA病院ホスピス・ユニット
ホスピスの意義
フランスとホスピス
ホスピスと疎外
参考文献
4 生命の質
ひとつの死
現代の死のなかで
生命の質(QOL)とは
末期患者のQOLとその評価
むすび
参考文献
5 ペイン・コントロール
恩師のがんの痛み
ブロンプトン・カクテル
除痛法の原則
痛みの評価
むすび
参考文献
6 呼吸困難への対応
はげしい喘ぎのあいだから
トワイクロス博士の提言
呼吸困難と心身相関
当呼吸器内科の呼吸困難患者の実態
ペティー教授のすすめ
むすび
参考文献
7 がんの告知――真実を知らせる心――
告知の心
告知の意識調査から
真実と苦悩
患者と家族のニーズ
告知とホスピス
タブーの環境
参考文献
8 わが国の歩みと指向
一〇年の歩みのなかから
今後の二、三の指向
参考文献
あとがき
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:岡田 清鷹