HOME > BOOK >

『老いの医療――延命主義医療に代わるもの――』

Callahan, Daniel 1987 SETTING LIMITS: Medical Goals in an Aging Society, Simon & Schuster, 256p.
=19901031 山崎 淳 訳, 早川書, 297p


このHP経由で購入すると寄付されます

Callahan, Daniel 1987 SETTING LIMITS: Medical Goals in an Aging Society, Simon & Schuster, 256p. =19901031 山崎 淳 訳 『老いの医療――延命主義医療に代わるもの――』,早川書房,297p. ISBN-10: 4152034564 ISBN-13: 978-4152034564 \1835 [amazon][kinokuniya] ※ be

■内容
原書
From Publishers Weekly
In this wise and thought-provoking review of present attitudes and public policy toward aging and death, Callahan, author of Abortion: Law, Choice and Morality, etc., faults our health care system for devoting disproportionate resources and technology on extending the lives of the elderly regardless of the quality of their lives. He also warns against the social and economic consequences of the increased ratio of old people in the population. Medical care, he suggests, should be allocated based on standards of need and priorities to meet them over a "normal life-span opportunity range," limiting the use of new technology to that which improves the quality of life. He also discusses the ethics of withholding artificial sustenance from the terminally ill, euthanasia and assisted suicide. "The proper question is not whether we are succeeding in giving a longer life to the aged," he argues, but "whether we are making of old age a decent and honorable time of life."

訳書
(「BOOK」データベースより)
死を無視し、ひたすら“若々しい”老年を求めてきた現代社会はもう息切れしている。老年に積極的な意味を見出し、無制限な延命医療を見なおす画期的老年論。

(カバーより)
超高齢化社会の到来を目前として、われわれはいま、安心して年をとることができない。老年は生産性が落ち、創造性の衰えるマイナスの時期であり、老人は金のかかる社会の厄介者だとみなすわれわれ自身の近代的老年観が不安をよびさますのだ。なんとか老年に積極的な意味をみいだすことはできないのか。
アメリカの医療倫理の泰斗、ダニエル・キャラハンは、本書でこれからの老人医療のめざすべき目標を提案している。
“金のかかる老人”の問題は、医療費の増大というかたちで噴出している。延命のために不釣り合いに多くの財源とハイテクが使われ、一方で老人たちの生命の質はないがしろにされている。医療は老年のあとに死が来ることを認めるべきであり、年齢を基準に延命医療を打ち切り、あとは苦痛をやわらげることに専念しようキャラハンの大胆な主張は、論争をよぶところだろう。
“自然な”寿命、世代間の医療の分配、老人の面倒をみる責任といった問題にとりくみ、倫理的視点から書かれた本書は、高齢化社会、老人問題のみならず、ひろく人間の老いと死の意味を考えるうえでかならずや必要となる、新しい提言の書である。

■目次
まえがき

1章 老人医療―どこまでやれば十分か?
 老年は社会的なだれ現象か?

2章 年をとることの意味を考えなおす
 年をとることの近代化
 老年の意味と重要性
 社会的目的とライフサクル
 意味の構築
 若い者に奉仕しようという願望
 義務と美徳

3章 老年の征服と医療
 個人主義、老年、医療
 老年と医学の目的
 "自然な寿命"と"許容できる死"はありうるか?
 老年期の目的・医学の目的

4章 若い者は老人になにを負うているか?
 子供と年老いた親――子としての義務
 必要と依存の力
 避けられぬ義務と不可能な要求
 公共政策の道徳的基盤
 まとめ

5章 老人への資源配分
 事実・予測・意味
 限度を決める
 年齢か、ニーズか?
 優先順位を決める
 期待像を変える

6章 死にゆく老人のケア
 医療のテクノロジー――割れる意見
 基準としての年齢
 年齢基準をつかうための原則
 医療打ち切りのための基準
 適切な医療を決める
 選択・強制・象徴的意味
 栄養と水の補給
 安楽死と幇助自殺
 選択と強制

7章 新時代の老年
 ギャップを埋める
 われわれの行く末

付録 人口構成の変化と老人医療の予測

訳者あとがき

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:岡田 清鷹 
UP:20080925
生命倫理 bioethics  ◇身体×世界:関連書籍 1990'  ◇BOOK
 
TOP HOME (http://www.arsvi.com)