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『老いの人類史』

伊東 光晴・副田 義也・日野原 重明・河合 隼雄・鶴見 俊輔 編 19861105 岩波書店,講座老いの発見1,306p.


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■伊東 光晴・副田 義也・日野原 重明・河合 隼雄・鶴見 俊輔 編 19861105 『老いの人類史』,岩波書店,講座老いの発見1,306p. ISBN-10: 4000040316 ISBN-13: 978-4000040310 [amazon] ※ b a06

■内容(「BOOK」データベースより)
未曾有の高齢化社会が到来する。われわれはどう生きればよいのか。人類史的視点から日本の現実をみつめ、問題の所在を確認しよう。

■目次

1 「老い」と〈老いる〉のドラマトゥルギー
2 成熟社会のなかの「老い」―過疎地の老人たちをめぐって
3 若者が年をとるということ
4 放りだされている「老い」
5 老いの美醜
6 老い―生物と人間
7 人類史における老い
8 文明がつくる老いと病い 山本俊一
9 日本社会と老い―遠望
10 座談会 老いの発見1


■引用

「文明がつくる老いと病い」山本俊一
 山本俊一 19861105 「文明がつくる老いと病い」,伊東・副田・日野原・河合・鶴見編[1986]→山本[1992:143-162](題:「文明のつくる老いと病い」*
*山本 俊一 19920615 『死生学のすすめ』,医学書院,211p. ISBN-10: 4260108107 ISBN-13: 978-4260108102 3150 [amazon][kinokuniya] ※ b d01
 「延命技術
 最近の日本では病気をもつ老人がふえてきており、ある統計によれば、理想的に健やかに老いることのできる老人は、全老人層の二五はパーセントに過ぎないという。このような傾向は、医学の発達の方向が病人に対する生物学的延命技術の向上のみに走り過ぎた結果として現れてきた、と言えよう。この傾向は、既に今世紀の初期に始まっており、その当時ヒルティは次のように述べている(3)。<157<
 「今日の療養地のどこか一箇所を観察しただけでも、死に近づきつつある肉体のためにどんなに多くのことがなされ、また、どんなに多くの人たちが決して真の永続的な成果を生じるはずがない事柄に熱中しているか、分かるであろう。死をすこし延ばすことだけが、彼らがなしうるすべてである。しかも、すでに彼らの大部分が廃人――しばしば、ぞっとするような廃人――なのである。彼らは、肉体のことにくらべて、永続的な内的人間のことや、またその健康と生命について、心を用いることがどんなに少ないことだろう。実は、この方が真にやり甲斐のあることなのだろうに。」
 これらのヒルティの言う廃人こそ、新しく文明によってつくられた病人の一つのタイプであると言うことができよう。」(山本[1986→1992:157-158] 引用部分は山本[1992]では1行空け、1字下げ。(3)の文献は『眠られぬ夜のために』、ヒルティ著、草間平作、大和邦太郎訳 岩波文庫)

■言及

◆立岩 真也 2008 『…』,筑摩書房 文献表


UP:20080102 REV:
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