『バイオ・ビジネス最前線』
大野 辰美 19860701 時事通信社,236p.
last update:20110724
■大野 辰美 19860701 『バイオ・ビジネス最前線』,時事通信社,236p. ISBN-10:4788786222 ISBN-13:978-4788786226 \1260 [amazon]/[kinokuniya] ※ 2biofuel
■内容
内容(「BOOK」データベースより)
“植物バイオの時代”到来!バイオテクノロジーの成果が生み出したニュービジネスの世界事情。内外の現状、成功例、今後の発展の方向など、その全容を最新・豊富なデータを駆使して紹介する。
■目次
まえがき
第1章 注目を集めるアメリカ種子産業
アメリカ種子産業を飛躍させたもの
ハイブリッド種子の魅力
新品種権利保護法の誕生
動き出したウォール街
世界企業、種子産業に乗り出す
アトランチック・リッチフィールド社の進出
チバ・ガイギー社の場合
ルブリゾル社、大型種子会社アグリジェネティックス社を買収
モンサント社の参入
撤退したオキシデンタル・ペトロリアム社
セラニーズ社も全面撤退
バイオ・ベンチャー企業、曲がり角に立つ
第2章 アメリカ種子産業の実態
種子会社の構成内容
見逃せない協同組合の活動
公的機関の地盤沈下
活発な大学の研究活動
国立種子貯蔵所のバック・アップ
保証種子の制度
種子会社の活動の実態
研究・開発と試験テスト
種子の生産と精選
マーケティングの活発化
イールド・ブック
躍進するパイオニア社
市場の規模
市場拡大の原動力
アメリカ種子市場の将来性
強力な輸出戦略
海外活動の実態
苗産業の飛躍
第3章 ビジネス・チャンスいっぱいの日本種子産業
野菜のハイブリッド
ハイブリッド種子の威力
種子メーカー、新品種開発に全力
種子の生産は高品質、秘密保持
国際化する種子生産
激動化する種子の流通
ユニークな種子企業の活動
種子事業で成功する協同組合組織
日本の官・民協力は進むか
民間の米、麦など主要農作物種子への可能性
種子産業界に新風巻き起こる
農業団体の動向
バイオを軸とする地方自治体の新構想
第4章 発展する土なし栽培
土なし栽培の出発点
土なし栽培の第三次ブーム
億円農家の出現
技術は単純、かつ高性能化に向かう
土なし栽培の魅力はどこか
成功への重要なポイント
土なし栽培の新しい効用
栽培農家の実績
生長までたった八日の植物工場
太陽利用の植物工場
第5章 組織培養の人気の秘密
組織培養苗の歴史
いちごの組織培養苗の実用化
組織培養苗の生産設備のポイント
民間企業の組織培養の特徴
果樹の組織培養苗の人気
組織培養苗と新品種の導入
人口種子の実現がもたらす可能性
じゃがいものマイクロ・チューバーの威力
国境を超える組織培養の技術
農家の庭先まで来た組織培養の技術
第6章 バイオ口紅、世界を駆ける
バイオ口紅開発のプロセス
組織培養による有用物質生産の技術的ポイント
組織培養による有用物質ビジネス化のポイント
第7章 新品種育成者の権利を守る
日本になかった新品種権利保護の思想
権利を守る法律は新品種開発の原動力
難産だった種苗法
「種苗法」の保護する権利
新品種の権利を守る動き
農業を守る権利保護の社会的基盤の確立
種子産業を活性化したハイブリッド・トウモロコシ種子
種子産業を変貌させた新品種保護法
外国新品種の自由化時代
新品種開発の努力は報われる
一村一品運動の効果
種苗法と特許法の境界問題
M.ジェネティックス社の新植物に特許
法律のはざまに立つペンタヨモギの行方
第8章 米は地球を救う
握り飯かパンか
日本型米とインド型米
日本の米は生鮮食料品のようなもの
炊飯革命
バイオによる新タイプの酒と焼酎
中国を救うハイブリッド・ライス誕生
中国から技術導入したアメリカの二会社
日本のハイブリッド・ライスの開発
ハイブリッド・ライスの増収効果
米の一個の細胞から稲を育てる
良質たんぱく質を入れた新品種
種子法改正決定のもたらすもの
第9章 バイオ・ビジネス成功のカギ
植物バイオ・ビジネスを推進するグループ
植物バイオテクノロジーは高嶺の花ではない
市場のニーズの変化を見通す
これからの市場ニーズの特徴
消費の現場から目を離さない
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志