『新生児』
山内 逸郎著 19860520 岩波書店, 215p.
■山内 逸郎 19860520 『新生児』, 岩波書店, 215p.
ISBN-10: 4004203392 ISBN-13: 978-4004203391 1986 [amazon] ※ b
■目次
序 ――誕生
T 自立への適応 ――子宮外で生きる
U 母と子のつながり
V 未熟児
W 新生児をとりまくもの
むすびに
■「序 ――誕生」より
そして最後の腹圧で、しぼり出されるように、全身が出てくる。
一瞬、虚空をつかむ。腕をいっぱいに拡げてもがく。顔をしかめて、しゃくり上げながら、息を大きく吸い込む。……初めての息だ。
次の瞬間、それを吐き出す。そのとき強い産声があがる。
生まれたのだ。さあ呼吸するのだ。生きるのだ!
だれの眼にも安堵と満足。
抱き上げられ、初めての母子の出会い。
こうして、ひとつの人生はじます。
だれもが願う、この子の幸せ。だれもが望む、豊かな未来。
*作成:櫻井浩子
UP:20071219 REV:2007
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医療
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新生児