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『我、自閉症に生まれて』

Grandin, Temple & Scariano, Margaret M. 1986 Emergence: Labeled Autistic, Arena Press
=19940329 カニングハム 久子 訳,学研,268p


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Grandin, Temple & Scariano, Margaret M. 1986 Emergence: Labeled Autistic, Arena Press=19940329 カニングハム 久子 訳,『我、自閉症に生まれて』,学研,268p. ISBN-10: 4054001823 ISBN-13: 978-4054001824 [amazon][kinokuniya] ※ a07.
 *テンプル・グランディン&マーガレット・M・スカリアーノ

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出版社/著者からの内容紹介
1953年、6歳のときに自閉症と診断された著者テンプル。彼女は幼児期から自立に至るまで、何を思い、どう生きてきたか…。自閉症に特有な諸症状の背景が、いま明らかに。胸を打つ自閉症克服のプロセス。

内容(「BOOK」データベースより)
1953年、6歳のときに自閉症と診断された著者テンプル。彼女は、幼児期から自立に至るまで、何を思い、どう生きてきたか。自閉症に特有な諸症状の背景が、いま明らかに。自閉症者本人が書いた世界で初めての本。


■目次

第1章 幼児期の記憶
第2章 小学校の頃
第3章 新しい悩み
第4章 忘れっぽかった中学時代
第5章 寄宿舎学校
第6章 扉
第7章 魔法の扉
第8章 小さな扉を経て
第9章 大学院とガラス扉の障壁
第10章 ガラスの滑り扉を経て
第11章 働き―耐え―生き延びて
第12章 自閉症者と現実の世界

■引用

◇巻頭の辞 バーナード・リムランド*  *医学博士、自閉症の息子のことがきっかけでInstitute for Child Behavior Research を創始

 「私の知っている限りにおいて、これが自閉症者によって書かれた唯一の著書であり、胸躍るような本である。読者は、施設に永久措置となっていたかもしれない重度の障害児が、生き生きとした、生産的な、尊重される大人となって、自閉症の分野で世界的権威者になるまでの、珍しい経験に満ちた成長過程を味わえるであろう。」(Grandin & Scariano[1986=1994:11])
 「唯一の著書」に訳注
 「その後、一九九二年、自閉症者、ダーナ・ウィリアムズの『NOBODY NOWHERE』(邦訳タイトル『自閉症だったわたしへ』新潮社)が出版された 訳者注」(Grandin & Scariano[1986=1994:11])

◇第1章 幼児期の記憶

 「三歳になった時、母は隣近所にいる普通の子どものように振る舞わない私を、神経外科医に連れて行った。私は四人姉妹の第一子だったが、妹や弟たちのだれも私のようではなかった。
 EEG(脳電図)や聴覚検査の結果はノーマルだった。得点+20点が典型的自閉症(カナー症候<0027<群だとする、バーナード・リムランドのチェック・リストで調べられたが、私の得点は+9点だった(自閉症と呼ばれる児童の約十パーセントが、狭く定義づけられたカナー症候群に適合する。なぜならカナー症候群と他のタイプの自閉症に、新陳代謝上の複数の相違があるから)。私の行動パターンは確かに自閉的だったが、三歳半だというのに、言葉がまだ乳幼児の話し言葉の初期(初期にしては意味るある音声だったのだが)にあったことが、リムランドのチェック・リストの得点を、より低めてしまった。[…]診断の結果、医者は私の体に何の異常もないことを告げ、私のコミュニケーション障害のための、スピーチ・セラピーを勧めてくれた。」(Grandin & Scariano[1986=1994:27-28])

第3章 新しい悩み

 「両親は私を精神科医に週一回連れて行くようになった。スタイン博士はドイツ人でフロイド派の訓練を受けていた。博士は私の内奥にある意識下の秘密を探り出し、何が私を辺にさせるのかを発見することになっていたらしい(一九五六年の心理学的理論は自閉症は精神的傷痕によって引き起こされたと論理づけた。近代神経科学の知識によれば、これは俗論であることを示唆している。自閉症は中枢神経組織のダメージによって起きるのであり、生体上の問題なのである)。
 […]私の謎めいた精神的傷痕のもとを探り出すのは不可能だったが、博士は母に私の扱い方を指導して助けてくれた。母は私に読書力をつけさせ、<0069<私が学校で問題を起こすとみかたになってくれて、母の本能的な介助のほうが、何時間もの高価なセラピーよりも、ずうっと効果的であった。」(Grandin & Scariano[1986=1994:69-70])

◇訳者あとがき カニングハム 久子 256-268
 「テンプル・グランディンの著書は、一九八六年に出版された。自閉症克服者の手になる世界で最初の本である(他に日本で『自閉症克服の記録』一九八八年、オーストラリアに『NOBODY NOWHERE』一九九二年がある)。
 この本を私は二晩で読み終えた。カバーを閉じた時、私の胸は職業的関心が充足された満足感と、ひとりの人間のサバイバルに対する敬意と感動にみたされていた。と同時に、長年しこっていた自閉症に対する不燃焼感が氷解した。」(Grandin & Scariano[1986=1994:263])

■言及

◆立岩 真也 2008- 「身体の現代」,『みすず』2008-7(562)より連載 資料

◆立岩 真也 20140825 『自閉症連続体の時代』,みすず書房,352p. ISBN-10: 4622078457 ISBN-13: 978-4622078456 3700+ [amazon][kinokuniya] ※


UP:20090505 REV:20090604
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