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『未来のための回想』

秋元 波留夫 19851107 創造出版,114p.


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■秋元 波留夫 19851107 『未来のための回想』,創造出版,114p. ※

■内容

■目次

第1部 私の歩んだ道 信濃毎日新聞連載 昭和五八年四月―五月

1 信州人の父から強い影響
2 開智学校で学んだ父
3 感動呼ぶ父と母の出会い
4 父母を結んだ木曽に愛着
5 充実した松本高校時代
6 受験地獄ないよき時代
7 興味深い父の『松本小記』
8 印象に残る上田橋周辺
9 忘れられない浅間の山容
10 少年時代、茗渓会での日々
11 医学への決意、下地に兄の死
12 懐かし、神田川の船遊び
13 古本読み精神医学の道
14 伊豆大島藤倉学園との出会い
15 「失行症」に没頭、北大時代
16 松沢病院での分裂病研究
17 金沢で終戦、研究意欲が爆発
18 ノルマンディーへの旅
19 草の中、ベルガーの墓
20 古い教育制度改善に努力
21 残された日々、前向いて

第2部 松沢病院今昔 
 全国自治体病院協議会 精神病院特別部会
 院長総婦長研修会 特別講演(昭和五七年九月九日)

1 はじめに
2 昭和十年代の松沢病院
3 その後の松沢病院
4 現在の松沢病院
5 松沢病院の直面する課題
6 おわりに

■引用

病棟の生活が無活動になれば退院が困難になり、入院の長期化、従って病院人口の高令化を招くことになる。この悪循環を切断するために、作業療法を担当する作業療法士と作業療法指導員の増員と技術の向上が急務であった。それとともに退院のための生活訓練と退院に必要な福祉的処遇を配慮するソーシャル・ワーカーの強化が必要であった。それらの充足を急速に行うことは現在の医療・福祉に対する東京都の姿勢は極めて困難だが、時がかかってもこの要請を現実すること以外に松沢病院が当面する入院人口高令化の課題を解決して、松沢病院を収容所から医療の場に発展する道はあり得ないだろう。(p. 98-p99)

■書評・紹介

■言及


*作成:三野 宏治 
UP:20090731 REV: 
精神障害/精神医療  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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