『権力の批判』
Honneth, Axel 1985 Kritik der Macht: Reflexionsstufen einer kritischen Gesellschaftstheorie, Shurkamp Verlag.
=19920619 河上 倫逸監訳『権力の批判――批判的社会理論の新たな地平』法政大学出版局.
last update:201001005
■Honneth, Axel 1985 Kritik der Macht: Reflexionsstufen einer kritischen Gesellschaftstheorie, Shurkamp Verlag.
=19920619 河上 倫逸監訳『権力の批判――批判的社会理論の新たな地平』法政大学出版局, ISBN-10:4588003690 ISBN-13:978-4588003691 \5250 [amazon]/[kinokuniya]
■内容
アドルノらの社会分析のアポリアを超える方途を、システム理論風に辿ったフーコー、コミュニケイション理論的転換に求めたハーバーマスを論じつつ、批判理論の理論史的展望を試み、権力批判を軸とした新たな展開を模索する。
■目次
第1部 社会分析の無力――批判理論のアポリア
第1章 ホルクハイマーの思想的出発点――批判理論における社会学の欠落
第2章 『啓蒙の弁証法』における歴史哲学的転換――自然支配批判
第3章 アドルノの社会理論――社会的なるものの最終的排除
第2部 社会的なるものの再発見――フーコーとハーバーマス
第4章 フーコーの歴史的言説分析―記号学的に試みられた知の歴史のパラドックス
第5章 言説分析から権力理論へ――社会的なるもののパラダイムとしての闘争
第6章 フーコーの社会理論――『啓蒙の弁証法』のシステム理論的解消
第7章 ハーバーマスの認識人間学的アプローチ――認識関心の理論
第8章 人類史の2つの競合する構成――社会的なるもののパラダイムとしての了解
第9章 ハーバーマスの社会理論――『啓蒙の弁証法』のコミュニケイション理論的転換
■書評・紹介
■言及
*作成:八木 慎一