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『叫び――品位ある死を求めて』

Cruchon,Simone・Thibault,Odette 1985 Cris: pour une mort civilisee,Editions Alain Moreau
=19880710 石川 布美 訳,田畑書店,203p.


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■Cruchon,Simone・Thibault,Odette 1985 Cris: pour une mort civilisee,Editions Alain Moreau=19880710 石川 布美 訳 『叫び――品位ある死を求めて』,田畑書店,203p. ISBN-10:4803802157 ISBN-13:978-4803802153  \1995 [amazon][kinokuniya] ※ et-fra

■内容(表紙・「訳者あとがき」から)

「私たちは人が死ぬ手助けをした」という、ふたりの著者の証言にはじまって、《尊厳死宣言書》という文書で終わるこの本は、私にとって、それまでは文学の世界のことでしかなかった〈安楽死〉というものを、いきなり、生身の人間の問題として、日常生活のなかの出来事として突きつけてきた。この本は、20世紀も終わろうとしているこの時代の人間と社会の状況を、ある角度から描きだしたドキュメントとしても価値を持つであろう。

■目次

序文
第一章 安楽死
  1 私たちは安楽死を実践した
  2 長い闘い
  3 「賛成です」
第二章 延命治療への固執
  1 何のための延命か
  2 このまま死なせてやってください!
  3 《ムーロワール》の入り口で
第三章 完全に自由な自殺
  1 助けて!
  2 自殺――自覚をもって死ぬために
  3 自殺未遂の悲劇
第四章 第三者の証言
  1 看護人たち――最前線で
  2 医師に物申す
  3 あるジャーナリストの意見
結論

附録
 1 医師に対する調査
 2 倫理規定および刑法の改革案
 3 ADMD
 4 尊厳死宣言書

訳者あとがき

■引用

序文
 「死は原始社会では日常生活の一部であることができたのに、今ではかつてないほど日常生活から切り離されている。死は集団意識の領域か>0006>ら閉め出され、覆い隠されて、物質的な富や無制限の生産性に対する崇拝が幅を利かせているこの現代文明の、暗い押入れのなかにしまいこまれているのだ。死、おとなにとっても子どもにとっても、むごたらしさのイメージしか与えない、非生産性の最たるものとしての死。もちろん、ここで問題になっているのは、死それ自体ではない。生命の停止が、単に各人の信仰の有無にかかわる事柄にすぎない「死後」が、問題なのではない。「死ぬ前」のことが、臨終が、実に越えがたく、実に恐ろしい、あの生と死のあいだの関門が問題なのである。
 本書が紹介するのは、1982年から85年のあいだに尊厳死協会に寄せられた、数百通の投書や手記のうちのいくつかのものに赤裸々なかたちで示されている、生きざま、精根つきた老年、長びく死、傷心である。」(pp.6-7)

■書評・紹介・言及

◆立岩 真也 2012 『……』 文献表


*作成:石田 智恵
UP:20081104 REV:20120824
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