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『暴走族のエスノグラフィー ―― モードの叛乱と文化の呪縛』
佐藤 郁也 19841015 新曜社,293p.
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last update:20160829
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■佐藤 郁也 19841015 『暴走族のエスノグラフィー ―― モードの叛乱と文化の呪縛』,新曜社,293p. ISBN-10:4-7885-0197-X ISBN-13:978-4-7885-0197-3 1800+
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■内容
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より
【出版社からのコメント】
1年にわたる参与観察をもとに,暴走族の多彩な「遊び」の体験内容と象徴的意味,マスメディアと織りなすドラマ化の実相を生き生きと呈示し,なぜ彼らは暴走するのかを,心理‐社会‐文化的視野から解明する。みずみずしい知性と感性が躍動する一冊。
【抜粋】
暴走族時代に入ってからのモーターサイクルギャング活動の動向は、かなりの程度、公表されている警察庁の資料などによって数値的に把握することができる。付表1にみるように、過去一〇年間警察に把握されているだけでも二万人から四万人の青少年が暴走族活動に参加している。
規模の拡大と並んで暴走族時代の重要な特徴となっているのは 、集団の組織化の進展とこれにともなう対立抗争の頻発である。
集団の組織化は、四十七、八年ごろから東京を中心にした関東地方にはじまり、主としてツーリングを行うグループの中から、グループ名をもち、メンバーの印としてワッペンやステッカーを使用するものが出てきた。この中には、さらに、リーダーやサブリーダーなどの役割を設けるグループも出はじめ、集団としての体裁が整うようになるとともに、グループ間の縄張り争いや勢力争いにからむ対立抗争が激化してきたのである。
四十九年一月に東名高速道路、海老名サービスエリアにおける「ヒットラー」と「アーリーキャッツ」の乱闘事件や、五十二年九月の「スペクター」と「極悪」による「大井埠頭事件」をはじめとする対立抗争事件は、はじめ関東地方を中心に発生していたが、その後全国各地に広がり、これと前後して各地で集団の組織化と数グループ単位でまとまった連合体の形成が進展していく。
……中略……
暴走族時代には、グループ間の抗争だけでなく、警察やマスコミとのコンフリクトも激化し、モーターサイクルギャング活動は、この時期に入ってほぼ完全に「非行集団あるいは「犯罪集団」としての烙印を押されたといえる。
[本書:pp.10-12より]
■目次
はじめに
序 章 暴走族の顔
第一部 祝 祭
第1章 スピードとスリル
第2章 ファッションとスタイル
第二部 暴走族神話の形成
第3章 ドラマとドラマ化
第4章 ドラマT「憎むべき暴走族
第5章 ドラマU「土曜の夜のヒーロー」
第6章 ドラマV「俺たちの青春時代」
終 章 モードの叛乱と文化の呪縛
あとがき
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:岩ア 弘泰
UP:20160829 REV:
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社会学
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