『安楽死から尊厳死へ』
宮野 彬 19841030 弘文堂,452p.
■宮野 彬 19841030 『安楽死から尊厳死へ』,弘文堂,452p. ISBN-10: 4335350600 ISBN-13: 978-4335350603 \6090 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
■目次
はしがき
第1章 緒章
第1節 生命の神聖さの原理
第2節 安楽死思想の台頭
第3節 医学の進歩と尊厳死の出現
第4節 問題の所在
第2章 安楽死から尊厳死への歴史的変遷
第1節 第19世紀まで
1 古代の哲学者の見解と聖アウグスティヌスの自殺反対論
2 Euthanasiaの語の出現
第2節 一九二〇年代まで
1 米オハイオ州の安楽死法案
2 安楽死の請願書と決議案
第3節 一九三〇年代
1 イギリスにおける任意的安楽死協会の設立と任意的安楽死法案
2 アメリカにおける任意的安楽死協会の設立と任意的安楽死法案
3 英米の医師の見解
4 安楽死の事件と世論調査
第4節 一九四〇年代
1 アメリカの安楽死協会の医師への調査
2 ナチの戦争犯罪とクサビ理論
3 アメリカの安楽死協会の任意的安楽死法案と聖職者の請願書
4 安楽死の事件と世論調査
第5節 一九五〇年代
1 米ニューハンプシャー州のサンダー博士事件
2 イギリスの安楽死協会の国連に対する請願書
3 アメリカの安楽死協会の啓蒙活動
4 法律関係者の見解
5 E・H・ライニアソン博士の見解
6 安楽死法に関するG・ウィリアムス博士の私案
7 ローマ教皇ピウス一二世の見解
8 安楽死の請願書と事件と世論調査
第6節 一九六〇年代と一九七〇年代の半ばまで
1 医学の進歩と死にゆく過程に対する態度の変化
2 生命の伸長に対するアメリカ人以外の意見
3 安楽死の世論調査と医師会の態度
4 ニースデン病院事件とヒロイックな努力の可否
5 死にゆく過程の医療処置に対する看護婦の見解
6 死にゆく患者に関する経験的研究
7 E・キューブラー・ロスの研究とベルギーのバン・ド・ビュット事件
8 アメリカの安楽死協会の改組と新しい政策の展開
9 イギリスの任意的安楽死法案
10 安楽死と尊厳をもって死ぬ権利に関する法案
11 安楽死の事件と世論調査
12 安楽死と死にゆく過程の問題に対する宗教上の動向
第7節 一九七〇年代の半ば以降
1 米ニュージャージー州の自然死法
米カリフォルニア州の自然死法
2 尊厳死に関するアメリカ以外の国の対応の動き
3 アメリカにおける尊厳死の判例と立法
第3章 安楽死と社会と法
第1節 生命短縮の危険を伴う苦痛緩和の医療処置にもつずく死
1 問題の所在
2 カトリックの二重結果の理論と関連
3 学説の大要
4 自説の展開
第2節 消費的安楽死
1 問題の所在
2 判断の態度
3 学説の大要
4 自説の展開
第3節 積極的安楽死
1 非刑法的見解と関連
2 判例の態度
3 学説の展開
4 自説の展開
第4節 回復不能の身体的損傷を解決するための死の惹起
1 重傷の心身障害者殺人事件の概要
2 ビンディングとホッヘの思想とその批判
3 ナチス・ドイツの安楽死計画とその批判
4 新生の重傷奇形児の問題
第5節 安楽死の立法問題
1 安楽死の立法化を推進する論拠
2 英米の立法化の努力と安楽死法案の概要
3 安楽死の立法化に対する反対論と肯定論者による批判
4 自説の展開
第4章 尊厳死と社会と法
第1節 尊厳死に関する判例と学説の動向
1 問題の所在
2 アメリカの判例の動向
3 判例理論の分析
4 生命維持装置の取り外しに関する学説の概要
5 自説の展開
第2節 尊厳死に関する立法の概要
1 解説
2 尊厳死に関するアメリカ諸州の立法上の努力
3 一一の尊厳死法の内容
4 自説の展開
補遺
あとがき
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:三野 宏治