? アラスデア・マッキンタイア 『美徳なき時代』
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『美徳なき時代』

MacIntyre, Alasdair 1984 After Virtue: A Study in Moral Theory, University of Notre Dame Press, 2nd ed.
=19930806 篠崎 榮訳,『美徳なき時代』, みすず書房, 400p. ISBN-10: 4622037920


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■MacIntyre, Alasdair. After Virtue: A Study in Moral Theory, University of Notre Dame Press, 2nd ed., 1984.
=19930806 篠崎 榮訳,『美徳なき時代』, みすず書房, 400p. 8370 ISBN-10: 4622037920 ISBN-13: 978-4622037927 [amazon]

■みすず書房のホームページ
http://www.msz.co.jp/book/detail/03792.html

■目次
『美徳なき時代』を読まれる日本の方々へ
はじめに
1 一つの上穏な思いつき
2 今日の道徳的上一致の本性と情緒主義の主張
3 情緒主義――社会的内容と社会的文脈
4 先行の文化と、道徳の正当化という啓蒙主義の企て
5 なぜ啓蒙主義の企ては失敗せざるをえなかったのか
6 啓蒙主義の企ての失敗がもたらした諸結果
7 「事実」、説明、職人芸
8 社会科学における一般命題の正確とその予測力の欠如
9 ニーチェかアリストテレスか
10 英雄社会における諸徳
11 アテナイでの諸徳
12 アリストテレスの徳論
13 中世のいくつかの局面と事情
14 諸徳の本性
15 諸徳、人生の統一性、伝統の概念
16 諸徳から徳へ、そして美徳なき時代
17 徳としての正義――諸概念の変遷
18 美徳なき時代――ニーチェか、アリストテレス、トロツキー、そして聖ベネディクトゥスか
19 第二版へのあとがき

訳注
訳者あとがき
参考文献
索引

■引用
人間はその行動と実践において、虚構においてと同様、本質的に物語を語る動物(story-telling animal)である [MacIntyre, 1984=1993, p216=264]

私たちが生き抜く物語は予測上可能な性格とある部分目的論的な性格の両者を有している。[MacIntyre, 1984=1993, p215=264]

Xにとって何がより善く、何がより悪いかは、Xの人生に統一性をもたらす理解可能な物語の性質に拠るのである。 [MacIntyre, 1984=1993, p225=276]

人生の生の統一性は、物語的な探求(narrative quest)の統一性である。 [MacIntyre, 1984=1993, p219=268]

それぞれの人生を一つの全体として、つまり統一体として眺めようと今の時代に試みるならば、この試みは、その性格上、諸徳に適切なテロスを提供することになる[MacIntyre, 1984=1993, p204=250]

諸徳は、諸実践を維持してそれらに内的な善を達成することを可能にするだけでなく、善そのものを求める重要な探求の中で私たちを支えてくれる性向dispositionとして理解されるべきであるp269[MacIntyre, 1984=1993, p219=269]



*作成者:篠木 涼
UP: 20080110 REV:20080616
「哲学/政治哲学(political  philosophy)/倫理学」  ◇BOOK
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