HOME > BOOK >

『なにが女性の主要な敵なのか――ラディカル・唯物論的分析』

Delphy,Christine 1984 Close to Home:A materialist analysis of women's oppression,Diana Leonard
=19961115 井上 たか子・加藤 康子・杉藤 雅子訳,勁草書房,362p.

last update:20101028

このHP経由で購入すると寄付されます

■Delphy,Christine 1984 Close to Home:A materialist analysis of women's oppression,Diana Leonard =19961115 井上 たか子・加藤 康子・杉藤 雅子訳 『なにが女性の主要な敵なのか――ラディカル・唯物論的分析』,勁草書房,362p. ISBN-10:4326601078 ISBN-13:9784326601073 \5200 [amazon][kinokuniya] ※

■内容


内容(「BOOK」データベースより)
家事労働、家父長制イデオロギーから女性解放運動の戦略まで、刺激的な問題提起と鮮やかな分析によって知られるデルフィの主著、待望の完訳。

内容(「MARC」データベースより)
女性の抑圧は家父長制に起因すると考える立場からのフェミニズム理論を展開する。イデオロギーやセクシュアリティの物質性を認め、唯物論的にとらえなおす方法を示す。

■目次


序文
第1章 論文集のための序論
 家父長制
 家内制生産様式
 方法論について
 自然主義
 ジェンダー
 性階級
第2章 階層研究における女性
 社会階層研究の基盤をなす諸前提
 兄弟姉妹の社会階級の比較
 夫と妻の社会階級の比較
 結婚と女性の階級上の地位
 女性にとっての階級上の地位としての結婚
第3章 同じ食卓を囲んで――消費と家族
 家族内の消費格差
 農民家族における食料の分配
 消費における格差の維持
第4章 主要な敵
 女性たちが入る生産関係
 分析の帰結――女性解放運動のために
第5章 家事労働か、家内労働か
 農場における自家消費用生産
 生産としての家事労働
 農場における職業労働と家事労働の違い
 不払い労働としての家事労働
 結論――家事労働の定義
第6章 結婚と離婚における連続的要素と非連続的要素
 一つの結婚理論
 右の結婚理論から導き出される結論
 永続可能な身分としての結婚
 結婚身分の継続としての離婚身分
 結婚と子どもに関する責任――理論上の先行要素の問題
第7章 私たちの友人と私たち――偽フェミニズム言説の隠された基盤
 T 新・性差別主義、または男性フェミニズム
  人種差別、性差別、非・男女混成組織、異性間カップル
  女性の役割1 フェミニストと反フェミニスト
   フェミニスト・反フェミニスト
  女性の役割2 「ブルジョア女」の脅威
   「ブルジョア女」の脅威
  プロレタリアへの愛をよそおった(ブルジョア)女性への攻撃
 U 「左翼的フェミニズム」の基盤としての自己嫌悪
  女性の無価値感と労働者階級の女性の抑圧に関する左翼の言説
  女性の階級的地位の反転画像
第8章 家父長制とフェミニズム、それに関わる女性知識人
 「女性解放運動」における「家父長制」概念の用法の変遷
 階級闘争における、理論と知識人の役割
第9章 唯物論フェミニズムは可能である
 曲解されたマルクス主義――マルクス主義の誤用と利用
 論争とフェミニスト批評
 唯物論フェミニズムにたいする二面攻撃
 唯物論フェミニズムにたいする攻撃の動機――男性擁護の最良の手段
第10章 原フェミニズムと反フェミニズム
 女性の抑圧に関する観念的説明――女性の過小評価と男性における尊敬の必要性
 性差別イデオロギーを論駁するのか、改造するのか
 女性の身体を再評価するということ
 家内労働、または女性の物質的抑圧
 現在の性的階層序列の起源
 原フェミニズムか、反フェミニズムか
 あとがき
第11章 唯物論フェミニズムのために

原注
訳者解説
参考文献
事項索引
人名・組織名索引

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:樋口 也寸志
UP:20101028 REV:
 身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
TOP HOME (http://www.arsvi.com)