『在宅老人に学ぶ――新しい医療の姿を求めて』
佐藤 智 19831105 ミネルヴァ書房,241p.
■佐藤 智 19831105 『在宅老人に学ぶ――新しい医療の姿を求めて』(OP叢書 53),ミネルヴァ書房,241p. ISBN-10: 4623014991 ISBN-13: 978-4623014996 \1260 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
■目次
1 いまなぜ在宅ケアか
1 母の死
母の発病 訪問看護を受けて 母の臨終と死 解剖所見から学ぶ 病理解剖の礎
2 信州の村医生活
医者とは何かを知る 農家が病室 村道は廊下 在宅ケアとの出会い
3 大都会に住む人々の姿から
企業保健婦の在宅患者への働き 都会での 在宅終末期ケアの可能性 訪問看護独立への第一歩
4 東志村山の老人たち
(1)寝たきり老人へのアプローチ
退院老人患者への訪問看護 訪問看護事業の委託を受ける 訪問看護の前進
(2)老人は主人公
総婦長の言葉 主人公に仕える病院 主人公のための役所
(3)老人在宅ケアの意味するもの
調整役としての訪問看護 第三者援助の専門家 訪問看護をもつ在宅ケアの効果
5 インド農村の在宅ケア
「寝たきり老人」はいない 在宅ケアの工夫 老いることへの覚悟
2 ライフケアシステムを試みて
1 どのようにして始めたか
東村山市を去って 直接の動機 設立までの歩み
2 しくみ―四本の柱
全体の仕組み 二十四時間ケア 訪問看護について
3 健康教育への取組
狭義の健康教育 世界的視野で自助自立 健康からさらに、生と死の教育へ
「救急薬」をめぐって
4 基本となる理念
(1)病気は家庭で治すもの
われわれのモットー 家庭という意味 入院医療と在宅ケア ホスピタルと病院の差 「新しい在宅ケア」の言葉の意味
(2)自分たちの健康は自分たちで守る
専門職の医師が守るか 守る主体は「自分たち」 生命と死を含めた「健康」を守る
3 老人への理解はどう変わったか
1 青年期の理解から発展して
二十年前の女子学生の理解 現在の大学生たちの理解
私自身の理解の移り変わり―有終の美をかざる下山者の姿
2 外国人から学んだ理解
老人人口二三%以上という実感 ある英国人とインド人の理解 西暦二〇〇〇年には
3 ライフシステムケアから学んだ理解
幼少時にみた親の後姿 臨終に立ち会った孫 孫によい教育をしている老人 孫に教えられた老人理解 学校・社会における教育
4 在宅ケアの経験
1 言うは易く、行うは難し
在宅ケアか入院か 在宅ケアの決定 第一回目の訪問看護 話しかけながら食事を
患者家族と医者の間
2 在宅ケアを可能にする努力
老人向・車つきハウス 同居しながら別居 いつでも相談出来る体制を
家族に依存しない生活を 在宅ケアのための最善の努力を
3 在宅ケアでよかった
在宅ケアでこそわかること 在宅では最終まで意識がある 在宅ならば眠りからさめる 在宅での永遠の眠り 在宅でよかった
5 在宅ケアに学ぶ
1 はじめに
2 家族とともにいるすばらしさ
Aさんの場合 Eさんの場合 Sさんの場合
3 意志を貫く老人の姿
Eさんの場合 Sさんの場合 Uさんの場合
4 苦痛なく静かに閉じる生涯
Iさんの場合 Sさんの場合
5 ケアを受けながら果たす役割
Kさんの場合
6 老人に学ぶ―おわりに
むすび
あとがき
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:三野 宏治