『構造と力――記号論を超えて』
浅田 彰 19830910 勁草書房,240p.
last update:20110925
■浅田 彰 19830910 『構造と力――記号論を超えて』,勁草書房,240p. ISBN-10:4326151285 ISBN-13:978-4326151288 \2310 [amazon]/[kinokuniya] ※ hf01 s03
■内容
内容紹介
構造主義およびそれ以降の思想を一貫したパースペクティヴのもとに論理的に再構成し、今日の知的フロンティアの位置を確定しようとする試みである。気鋭の著者のデビュー作。
■目次
本書の構成について
序に代えて
《知への漸進的横滑り》を開始するための準備運動の試み――千の否のあと大学の可能性を問う
1 目的としての知と手段としての知
2 宗教としての知と技術としての知
3 〈教養〉のジャングルの中へ
おわりに
T 構造主義/ポスト構造主義のパースペクティヴ
第一章 構造とその外部 あるいはEXCESの行方――構造主義の復習とポスト構造主義の予習のためのノート
1 ピュシス あるいは 生命の世界
2 カオス あるいは 錯乱せる自然
3 象徴秩序 恣意性・差異性・共時性
4 間奏曲
5 交換と《贈与の一撃》
6 象徴秩序とカオスの相互作用
7 《女》について
8 《近代》について
9 むすび あるいは はじまり
第二章 ダイアグラム――ヘーゲル/バタイユの呪縛から逃れ出るための
はじめに
1 構造
2 構造とその外部――弁証法的相互作用
3 機械・装置・テクスト――二元論からの脱出
おわりに
U 構造主義のリミットを超える――ラカンとラカン以後
第三章 ラカン 構造主義のリミットとしての
1 個と対
2 相互性と双数性
3 想像界と象徴界
4 構造とその外部
5 構造と力
第四章 コードなき時代の国家――ドゥルーズ=ガタリのテーマによるラフ・スケッチの試み
はじめに
1 コード化・超コード化・脱コード化
2 三段階図式と歴史
3 原国家と近代国家
4 エタとナシオン
第五章 クラインの壺 あるいはフロンティアの消滅
1 内と外――二元論の神話
2 クラインの壺――二元論の終焉
3 都市的なるものをめぐって
第六章 クラインの壺からリゾームへ――不幸な道化としての近代人の肖像・断章
1 ふたつの教室
2 近代の不幸な道化
3 砂漠へ
あとがき
初出一覧
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志