『文化人類学への招待』
山口 昌男 19820920 岩波書店,222p.
last update:20150729
■山口 昌男 19820920 『文化人類学への招待』,岩波書店,222p. ISBN-10:4004202043 ISBN-13:978-4004202042 760+ [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
ポーランドの知的風土に始まり,交換という経済行為の背後に見えがくれする宇宙論的構図,女性が開示する文化のルーツ,政治の演劇的解釈など,現実の多義性を読みとき文化の全体像を回復しようとする試み.文化人類学が内包する知の挑発的部分のありかを示し,学問の形式を使って知の深層にふみこもうとする人のための入門書
■目次
はじめに
1 文化人類学とポーランド
1-1 マリノフスキーのポーランド的背景
1-2 マリノフスキーとヴィトケヴィッチ
1-3 人類学は何を明らかにするのか
1-4 経済的交換と象徴的交換
2 「交換」の経済人類学
2-1 マリノフスキー評価をめぐって
2-2 トロブリアンド諸島のクラ交易の実際
2-3 クラによって日常生活を超える
2-4 中入り・備中神楽のコスモロジー――パフォーマンスとは何か
2-5 マリノフスキーとモース
3 構造論人類学の流れとリオ族の交換
3-1 構造論人類学の流れ
3-2 象徴的二元論の世界
3-3 レヴィ=ストロースの交換論
3-4 フローレス島リオ族の交換
3-5 伝統的社会にとって「交換」とは何か
4 女性の宇宙論的位相
4-1 女性の神話的原イメージ
4-2 収穫の儀礼と女性
4-3 排除されつつ依拠される女性
4-4 両義的な仲介者としての女性
4-5 恐怖の存在としての女性
5 政治の象徴人類学
5-1 政治を演劇的にとらえ直す
5-2 魔の喚起力
6 再びポーランドへ――ヴィトケヴィッチの現代性――
はい、山口さん、私はこのように聞きました。
あとがき
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:奥坊 由起子