『アソシエーションの社会学――行為論の展開』
佐藤 慶幸 19820920 早稲田大学出版部,330+5p.
last update:20150109
■佐藤 慶幸 19820920 『アソシエーションの社会学――行為論の展開』,早稲田大学出版部.330+5p. ASIN: B000J7L63O
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■内容
地位、名誉、利害関係などをはなれて、人びとが自由に対等に結合しあえるアソシエーションの重要性を指摘し、
官僚制や日本的な集団主義を乗り超える方策をヴォランタリー・アクションの立場から提示する。
■目次
第一章 社会的行為論と能動的社会の構想
一 主観=客観の統一的世界としての社会
二 主観能動性としての意識
三 「能動的社会」の構想
第二章 ヴォランタリー・アソシエーションの研究史
一 伝統的「中間集団」とアソシエーション
二 ウェーバーとトクヴィル
三 アメリカ社会学における研究
四 類型学と組織論
五 社会的機能
六 社会のヴォランタリゼーション
七 おわりに
第三章 ヴォランタリズムの行為世界――ヴォランタリー・アクションの内包と外延
一 行為論とヴォランタリズム
二 行為論と社会システム論
三 方法論的関係主義とヴォランタリズム
四 分析的ヴォランタリズム
五 生活世界とヴォランタリー・アクション
六 ヴォランタリー・アクションの内包と外延
第四章 ヴォランタリズムと相互主観的世界
一 社会学的「主意主義」の検討
二 本源的ヴォランタリズム
三 ヴォランタリズムの発現としての〈運動〉
第五章 ヴォランタリー・アソシエーションの変容と持続
一 現代社会とアソシエーション
二 運動型アソシエーションの二類型
三 運動型アソシエーションの変容――制度化
四 ヴォランタリゼーション化
五 「参加的」組織としてのアソシエーション
第六章 ヴォランタリー・アソシエーションの行動組織論――シルズの『ヴォランティアズ』を中心に
一 はじめに
二 NFIPの歴史
三 NFIPの組織構造
四 メンバーの関心の維持
五 組織目標の維持
六 ヴォランティアの類型――行為論的分析
七 認知されたNFIPの構造
八 ヴォランティア活動の報酬
九 結び
第七章 官僚制・ヴォランタリズム・福祉
一 現代社会と官僚制
二 官僚制とヴォランタリズム
三 運動としての福祉活動
第八章 ヴォランタリー・アクションへの参加決定要因の分析
一 文化的変数
二 社会構造的変数
三 環境的変数
四 個人的属性変数
五 まとめ――「連続的特定化モデル」
付論 官僚制論の展開
一 官僚制の発展史的考察――マックス・ウェーバー理論を中心に
二 産業官僚制の成立
三 現代社会学と官僚制研究
四 官僚制組織動態化の要件
あとがき
索引
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:北村 健太郎