『ホスピス・ムーヴメント よりよき生のために』
サンドル ストダード・高見安規子訳 19820601 時事通信社,292p.
■サンドル ストダード・高見安規子訳 19820601 『ホスピス・ムーヴメント よりよき生のために』,時事通信社,292p. ASIN:B000J7OAWS \1500 [amazon]/[kinokuniya] ※ ms
■内容
私たちは今、この歪曲した見解<死を不自然なもの、間違った恥ずべきもののように取り扱うこと>の背後にある恐怖と誤解を取り除かなければならない。そして一足先に旅立つ巡礼者の苦闘に敬意を払い、「死にかかっている」と呼ぶ生き様をともに経験することによって、生命そのものの尊厳をいっそう深く知るようにならなければならない。
これがホスピス運動の始まったゆえんである。もし隣の部屋で臨終の苦しみに喘いでいた女性が、総合病院ではなく、ホスピスで手当てされたのなら、不快な訴えにも聞きとられ、最期の苦痛も専門的に緩和されて、安らかに最期を生きられたはずである。たとえ病気は癒されなかったとしても、一人の人間として問題にされたはずである。(「はじめに」より<>は本ファイル作成者)
■目次
謝辞
はじめに
1.手厚くもてなす主人―「ホスピス」とは?
2.私たちにとはちがって―古代ギリシャ・ローマの医療
3.他所の人が道に迷わないように―中世のホスピタリティ
4.まず行うこと―カリフォルニアのホスピス・チーム
5.夜間飛行―宗教革命以後の流れの中で
6.見事な結合―シシリー・ソーンダーズ博士と聖クリストファー・ホスピス
7.あるがままの姿で―病棟の人々
8.この情熱的な関心―N教授との対話
9.ニューヘブン―アメリカでの最初のホスピス
10.深さの問題―アメリカの伝統のホスピス
11.サークルを作って―ホスピス群像
12.最高の宴―巡礼の旅
おわりに
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:本岡 大和