『翻訳語成立事情』
柳父 章 19820420 岩波書店,212p.
■柳父 章 19820420 『翻訳語成立事情』,岩波書店,212p.ISBN-10:4004201896 ISBN-13:978-4004201892 \735 [amazon]/[kinokuniya] l03 r05
■内容
かつてこの国に「恋愛」はなかった。「色」や「恋」と区別される“高尚なる感情”を指してLoveの翻訳語がつくられてから一世紀ほどにすぎない。「社会」「個人」「美」「自然」「権利」「自由」「彼・彼女」などの基本語が、幕末から明治期の人びとのどのような知的格闘の中から生まれ、日本人のものの見方・考え方をどう導いてきたかを探る。
■目次
まえがき
1 社会
societyを持たない人びとの翻訳法
2 個人
福沢諭吉の苦闘
3 近代
地獄の「近代」、あこがれの「近代」
4 美
三島由紀夫のトリック
5 恋愛
北村透谷と「恋愛」の宿命
6 存在
存在する、ある、いる
7 自然
翻訳語の生んだ誤解
8 権利
権利の「権」、権力の「権」
9 自由
柳田国男の反発
10 彼、彼女
物から人へ、恋人へ
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:岡田 清鷹