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BOOK
『日本語の作文技術』
本多 勝一 19820120 朝日新聞出版,342p.
last update:20140602
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■本多 勝一 19820120 『日本語の作文技術』,朝日新聞出版,342p. ISBN-10:4022608080 ISBN-13:978-4022608086 \540+税
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■目次
第1章 なぜ作文の「技術」か
第2章 修飾する側とされる側
第3章 修飾の順序
第4章 句読点のうちかた
第5章 漢字とカナの心理
第6章 助詞の使い方
第7章 段落
第8章 無神経な文章
第9章 リズムと文体
第10章 作文の「技術」の次に
<付録>メモから原稿まで
あとがき
参考にした本
解説
■引用
◆…「事実的」あるいは「実用的」な文章のための作文技術を考えるにさいして、目的はただひとつ、
読む側にとってわかりやすい文章を書くこと
、これだけである。[1982:10]
◆私たちは日本人だから日本語の作文も当然できると考えやすく、とくに勉強する必要がないと思いがちである。しかし…書くことによって意思の疎通をはかるためには、そのための技術を習得しなければならない。[1982:17]
◆わかりにくい文章の実例を検討してみると、最も目につくのは、修飾する言葉とされる言葉とのつながりが明白でない場合である。原因の第一は、両者が離れすぎていることによる。[1982:28]
◆修飾語の語順には四つの原則があり、重要な順に並べるとそれは次の通りである。
@節を先に、句をあとに。
A長い修飾語ほど先に、短いほどあとに。
B大状況・重要内容ほど先に。
C親和度(なじみ)の強弱による配置転換。
この四つの原則のうち、とくに重要なのは最初の@とAの二つで、この二つの重要性はほとんど同等の比重とみてよい。@とAのどちらを優先するかは、その文の情況で判断する。[1982:71]
◆、(テン)や。(マル)や「(カギ)のような符号は、わかりやすい文章を書く上でたいへん重要な役割を占めている。とくにこの場合、論理的に正確な文章という意味でのわかりやすさと深い関係をもつ。[1982:73]
◆
第一原則 長い修飾語が二つ以上あるとき、その境界にテンをうつ。(重文の境界も同じ原則による。)
第二原則 原則的語順が逆順の場合にテンをうつ。
右の二大原則のほかに、
著者の考えをテンにたくす場合として、思想の最小単位を示す自由なテンがある。
[1982:104]
◆…漢字とカナを併用するとわかりやすいのは、視覚としての言葉の「まとまり」が絵画化されるためなのだ。ローマ字表記の場合の
「わかち書き」に当たる役割を果たしている
のである。[1982:128]
◆日本語を正確に使いこなせるかどうかは、助詞を使いこなせるかどうかにかかっているといっても過言ではないだろう。助詞はそれほど重要な役割を果たしている。/助詞の中でもとびぬけて重要で、かつ便利な助詞は「ハ」である。[1982:138-139]
◆論文であれ報告であれ「お知らせ」であれ、また一枚のパンフレットであれ一冊の単行本であれ、少なくとも他人に読んでもらうことを目的とした文章を書くのであれば、まずその内容がなければならない。…では、その内容が最も理想的に読者に伝わるにはどうすればよいか。/全く単純な第一歩は、少なくとも終わりまで読んでくれるものを書くことだ。…読んでいただくためには、全力を傾注して読者を文章の中へ引きずりこむ必要がある。[1982:245-246]
■書評・紹介
■言及
*作成:
片岡稔
UP:20130606 REV: 20140602
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