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『サリドマイド禍の人びと――重い歳月のなかから』

宮本 真左彦 19811220 筑摩書房,220p.


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■宮本 真左彦 19811220 『サリドマイド禍の人びと――重い歳月のなかから』,筑摩書房,220p. ASIN: B000J7SAI8 \945 [amazon] ※ d07

■内容
(本書表表紙より)
薬禍による障害は被害者とその家族や周囲の人びとに何を背負わせてきたのか――
告解から和解まで“十年裁判”の経緯をふくむサリドマイド事件の全容をえがきつつ、今日なお一人ひとりにのしかかる苦しみの重さをおしはかる。
この人びとの明日は、どのようにひらかれるのであろうか。

■目次
第一章 薬禍を負って
 事故死した二人の高校生
 あざけりの視線
 追いつめられた父
 幼ない心にのしかかるもの

第二章 サリドマイド症候群
 被害の実態
 行政の空白があった
 親たちの団結
 レンツ博士の証言から
 離婚への道すじ

第三章 憎悪のるつぼ
 「毒性、副作用がほとんどなく……」
 冷厳な事実のまえに
 憎しみだけが残った
 捨て身の抗議行動へ
 真実を知りたい
 長い煩悶の時
 先発訴訟――大日本製薬への挑戦
 生命と引きかえに得た事実

第四章 十年裁判
 生存権がおかされている
 “手弁当”の弁護活動
 因果関係の立証へ
 梶井グラフが明示したもの
 厳格責任論による追求
 苦悶
 追いつめられた国と企業
 「約束を守って!」

第五章 うちすてられて
 失踪騒ぎ
 療護園での日々
 「父親はおれだ」
 途絶えた糸

第六章 重い歳月
 終わったはずの薬禍が
 重複障害
 暗転
 “涙の春”をむかえるとき

第七章 父親誕生
 「手はどうもないよ」
 熟睡感をもとめて
 祖母の手で育つ
 十年目の真実
 ありふれたドラマのように

結章 苦渋のなかから
 保母としての出発
 “私は日本が大きらい”
 正義は行なわれるか

参考資料
 「レンツ警告」から二十年 レンツ博士へのインタヴュー
 サリドマイド事件年表
 おもな参考文献
あとがき

■引用
稲場雅紀・山田真・立岩真也 2008 『流儀』注の候補であった部分


■書評・紹介

■言及



*作成:岡田 清鷹 
UP:20081022
薬・薬害  ◇身体×世界:関連書籍 1980'  ◇BOOK
 
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