『日常臨床における向精神薬の使い方――283の質問と解答』

（訳者あとがきより）
本書は、従来数多く出版された普通の形式の向精神薬療法の専門書とは異なって、実地臨床から提起される質問と、これに対する科学性のある解答から成り立っているのが特色である。――本書の解答の中で、著者らは有用な文献を引用して最新の知識を現場の臨床に役立てるべく努めている。

日本語版への序
序
謝辞

――283の質問と解答――

I. リチウム――69の質問と解答
1.00 適応症
1.10 通常の適応症
1.11 積極的治療
1.12 維持治療
1.13 維持治療 対 予防的治療
1.20 他の精神科的適応症
1.30 一般的使用
2.00 禁忌
3.00 治療前の準備
4.00 患者の身体管理
5.00 推奨される投与量
5.10 躁病入院患者
5.20 外来維持療法
5.30 高齢患者
5.40 体重による算定
6.00 投与方法
6.10 1回ないし分割投与
6.20 剤型と服薬遵守性
7.00 血清中濃度
7.10 測定頻度
7.20 治療濃度
7.30 高齢患者
7.40 見掛け上の低濃度
7.50 見掛け上の高濃度
7.60 見掛け上の人為的な濃度
8.00 治療効果
8.10 いつからか？
8.20 うつ病
8.30 躁病
8.40 適切な治療期間
9.00 副作用
9.10 初期の軽度の副作用
9.11 一般的で重篤でない副作用
9.12 治療の変更のない副作用
9.20 腎
9.21 多尿
9.22 多飲
9.23 機能障害
9.24 非可逆性変化？
9.30 神経系
9.40 消化管
9.50 代謝――体重増加
9.60 内分泌系――甲状腺
9.70 皮膚
9.80 種々の副作用
9.81 浮腫
9.82 性機能
9.83 脱毛
9.90 一般的で重篤な副作用
9.91 注意すべきこと
9.92 重篤な中毒症
10.00 他の副作用
10.10 血液
10.11 顆粒球
10.12 血小板
10.20 骨
11.00 精神疾患の併用療法
11.10 リチウムと三環系抗うつ薬
11.20 リチウムとニューロレプチカ
11.30 リチウムとMAOI（8.20参照）
11.40 リチウムとECT
12.00 非医薬品との相互作用
12.10 食塩
12.20 高温
12.30 コーヒー，紅茶，コーラ
13.00 薬物相互作用
13.10 利尿薬
13.11 サイアザイド系薬物
13.12 浸透圧性利尿薬と炭酸脱水酵素阻害薬
13.13 系蹄とカリウム保持
13.20 ヨウ素含有化合物
13.30 抗炎症薬
13.40 抗生剤と降圧薬
13.50 神経筋遮断薬
14.00 特定の身体合併症のある患者
14.10 発熱状態
14.20 消化管疾患
14.30 心臓疾患
14.40 神経系疾患
14.41 てんかん
14.42 重症筋無力症
15.00 服薬に対する非遵守性
16.00 治療の中断
17.00 過量投与
18.00 種々の注意
18.10 献血
18.20 医療緊急カード
II. ニューロレプチカ――79の質問と解答
19.00 等価量
20.00 適応症
20.10 第1の適応症
20.20 他の適応症
21.00 急性分裂病の治療
21.10 薬剤の選択
21.20 初期治療
21.21 急性分裂病
21.22 興奮して好戦的な患者
21.23 躁病
21.30 処方で特に注意すべき点
21.31 最大投与量
21.32 試験的な投与期間
21.33 アレルギー反応ないしは副作用
21.40 治療効果
21.41 効果の予測と回復の速度
21.42 治療に最も良く反応する患者
21.43 血清中濃度
21.44 治療効果の相乗作用
22.00 経口薬の投与方法
22.10 1回ないし分割投与
22.20 生物学的等価性
22.30 長期治療
23.00 非経口投薬
23.10 筋肉内投与（筋注）
23.20 静脈内投与（静注）
23.30 投与期間
23.40 デポ製剤
23.41 特徴
23.42 長所と短所
23.43 投与量の公式
24.00 副作用
24.10 自律神経系作用
24.11 口渇
24.12 起立性低血圧
24.13 尿閉
24.14 無力性イレウス
24.15 不整脈
24.16 中毒性せん妄
24.17 ニューロレプチカによる悪性症候群
24.20 錐体外路系作用
24.21 ジスキネジア反応
24.211 ジストニー
24.212 呼吸器
24.213 喉頭および咽頭
24.22 アカシジア
24.23 パーキンソニズム
24.24 遅発性ジスキネジア
24.241 定義と診断
24.242 発生率
24.243 遅発性ジスキネジアをおこすニューロレプチカ
24.244 離脱性ジスキネジアの予防
24.245 休薬日
24.246 1日1回投与法
24.247 フェニトイン投与
24.248 治療
24.30 他の中枢神経系作用
24.31 鎮静
24.32 てんかん発作
24.40 アレルギー性（胆汁うっ滞型黄疸）反応
24.50 内分泌系作用
24.51 甲状腺
24.52 性機能
24.521 ホルモン作用
24.522 男性性機能
24.523 妊娠反応
24.60 他の身体的影響
24.61 眼
24.62 皮膚
24.63 血液
24.64 骨
24.65 代謝性体重増加
25.00 医学的検索
25.10 臨床検査
25.20 患者面接
26.00 薬物相互作用
26.10 グアネチジン
26.20 制酸薬
26.30 フェニトイン
26.40 バルビツール酸塩
26.50 アンフェタミン・類似薬剤
26.60 レボドーパ
27.00 身体疾患への影響
27.10 心臓
27.20 神経系（てんかん）
27.30 糖尿病
28.00 非医薬品の影響
28.10 高熱への暴露
28.20 コーヒーと紅茶の飲用
28.30 喫煙
29.00 特定のニューロレプチカの特徴
30.00 併用療法
30.10 三環系抗うつ薬の併用
30.20 リチウムの併用
30.30 2種類のニューロレプチカ
30.40 電気けいれん療法の併用
31.00 薬剤依存
32.00 治療中断
33.00 急性中毒
III. 三環系抗うつ薬――60の質問と解答
34.00 投与量
35.00 適応症
35.10 うつ病
35.11 単極性および双極性うつ病
35.12 単極性／双極性に対して予想される効果
35.13 重篤なうつ病および自殺の危険性が大きい場合
35.20 その他の適応症
36.00 臨床検査
37.00 薬剤の選択
37.10 治療効果の予測法
37.20 特定の薬剤の選択
37.21 三環系抗うつ薬の特性
37.22 三環系抗うつ薬とデキサメサゾン
37.23 尿中MHPG値の検討
37.30 好ましくない反応
38.00 投与方法
38.10 開始量
38.20 投薬計画
38.30 処方量
38.40 血漿中濃度測定
38.50 非経口投与
38.60 治療の中断
38.61 指標
38.62 中断の影響
39.00 投薬に対する反応
39.10 効果の発現
39.20 適正な用量
39.30 治療継続
39.40 製品名の違い
40.00 副作用
40.10 消化管
40.20 心臓血管系
40.30 精神症状
40.40 眼症状
40.50 神経系
40.60 神経筋
40.70 皮膚症状（多汗症）
40.80 泌尿生殖器
40.90 歯
41.00 身体疾患への影響
41.10 心臓疾患
41.20 眼疾患
41.30 神経系
42.00 他の薬物との適合および不適合
42.10 グアネチジン
42.20 ホルモン剤
42.21 経口避妊薬
42.22 エストロゲン
42.30 甲状腺ホルモン剤
42.40 フェイトイン
42.50 モノアミン酸化酵素阻害薬 (MAOI)
42.60 レセルピン
42.70 抗不安――鎮静薬
42.80 ニューロレプチカ
42.90 バルビツール酸塩
43.00 非医薬品の影響
43.10 喫煙
43.20 アルコール摂取
43.30 日光
44.00 用量比を固定した製剤
45.00 電気けいれん療法
46.00 維持療法
46.10 うつ病初発後
46.20 どのくらいの期間継続し得るか
46.30 いつ投薬を中止できるか
46.40 低用量治療
46.50 用量の変更
46.60 休薬日
46.70 治療の終結
47.00 過量投与
IV. MAOI（モノアミン酸化酵素阻害薬）――50の質問と解答
48.00 適応症
48.10 うつ病，恐怖症，離人症候群
48.20 恐慌発作
49.00 投与方法
49.10 投与量
49.20 治療の開始
49.30 臨床効果の発現
49.40 治療期間
49.50 耐性
49.60 治療の中止
49.70 医療緊急カード
50.00 投薬に対する反応
50.10 血小板MAO活性
50.20 アセチル化率
51.00 食事制限
51.10 禁止食品リスト
51.20 食事制限違反
52.00 副作用
52.10 早期の軽度の副作用
52.20 中毒症状
52.30 高血圧発作
52.40 性的障害
52.50 肝障害
53.00 薬物相互作用
53.10 トリプトファン
53.20 三環系抗うつ薬
53.30 交感神経作動薬
53.40 プロプラノロール
53.50 レボドーバ
53.60 麻薬／鎮痛薬
54.00 身体疾患への影響
54.10 糖尿病
54.20 その他の身体疾患
55.00 治療の中止
55.10 MAO分子の再合成
55.20 嗜癖
56.00 過量投与
V. ペンゾジアゼピン誘導体および他の抗不安‐鎮静薬――30の質問と解答
57.00 適応症
57.10 不安
57.20 敵意
57.30 不眠
57.40 消化管疾患
58.00 投薬
58.10 初回量
58.20 成人に対する投与計画
58.30 高齢者に対する投与計画
58.40 長期作用型と短期作用型薬剤
58.50 生物学的等価性
58.60 治療期間
58.70 筋肉内投与（筋注）
58.80 静脈内投与（静注）
58.90 薬剤の中断
59.00 副作用
59.10 アレルギー性皮膚反応
59.20 睡眠障害
60.00 薬物相互作用
60.10 シメチジン
60.20 フェニトイン
60.30 制酸薬
60.40 ジスルフィラム
60.50 レボドーパ
60.60 神経・筋接合部遮断剤
61.00 他の相互作用
61.10 喫煙
61.20 飲酒
62.00 身体疾患への影響
62.10 肝疾患
62.20 胃腸疾患
63.00 嗜癖
64.00 過量投与
VI. 妊娠および授乳――9の質問と回答
65.00 向精神薬：胎児および授乳期の新生児に対する影響
66.00 妊娠期および授乳期におけるMAOI治療
66.10 胎児および新生児に対する影響
66.20 母親に対する影響
67.00 妊娠および授乳期におけるニューロレプチカ治療
68.00 三環系抗うつ薬
68.10 妊娠後期３か月：胎児に対する影響
68.20 授乳；新生児に対する影響
69.00 妊娠および授乳期におけるMAOI治療
70.00 ベンゾジアゼピン誘導体および他の抗不安?鎮静薬
70.10 ベンゾジアゼピン誘導体：胎児に対する影響
70.20 メプロバメート：新生児に対する影響
VII. 抗パーキンソン薬――6の質問と回答
71.00 投与量
72.00 投与方法
72.10 予防的投与
72.20 急速ニューロレプチカ療法中の投与
72.30 ニューロレプチカの血漿中濃度に対する影響
72.40 投与中止
73.00 危険な副作用
〔付〕薬剤名対照表　
訳者あとがき