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『「般若心経」を読む』

紀野 一義 19810220 講談社(講談社現代新書),207p.

last update:20100708

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■紀野 一義 19810220 『「般若心経」を読む』,講談社(講談社現代新書),207p. ISBN-10:4061456067 ISBN-13: 978-4061456068 \756 [amazon][kinokuniya]

■内容


出版社/著者からの内容紹介
人は時として人生に空しさを感じ、迷い、心の支えを求める。生きる力を、救いを与えてくれる世界はないものか。「般若心経」は、衆生の苦厄を救うために説かれた。この世に存在するすべてのものは、実体がない。ゆえに、迷いも、苦しみも、老いも死もなく、永遠のやすらぎがえられるという。「ぎゃあてい ぎゃあてい……」の呪文は、さとれる人への、それを目指さんとする人への讃歌である。信ずるとは、さとりとは、真実とは、「空」とは、「色」とは、生きるとは……。人が生きてゆくうえでぶつかる様々な悩みを通して、「般若心経」の真髄に迫る。

空しさの中にゆたかさを見る――たしかにこの世は空しい。人間のすることもあてにはならない。しかし、あてにはならないと思っているからこそ、時として、人間とはなんとすばらしい存在だろうと思えるのではないか。生きていることは確かにあてにならない。人の命はまことにはかないものである。だからこそ、今生きているということが、たとえようもなくすばらしいことだと感じとられるのではないか。そのとき、空しかった空(くう)はもう少しもむなしいものではなく、広大無辺なひろがり、神の胸、仏のふところ、あたたかな永遠の生命の中にぴったりと抱かれていることに気づく。それを「空即是色」というのである。そんなゆたかな、ゆったりとした、途方もない人生が、この世の中にちゃんと実在するのである。それを私たちは、「真実」と呼ぶのである。――本書より

内容(「BOOK」データベースより)
現代仏教界をリードする5人の著者が、渾身の力をこめて語る「般若心経」の決定版。全文訳と詳細な解説付き。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

■目次


五蘊皆空―心も体も母の名を呼ぶ
度一切苦厄―苦を拝む
色即是空―ひとつ命の兄弟
心無〓礙―かわかない心
真実不虚―雲の流れる音を聴く
『般若心経』の逐句的解釈

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:竹川 慎吾
UP:20100708 REV:
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