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警察庁総合検討委員会 19800700 警察庁総合検討委員会,132p. ■警察庁総合検討委員会 19800700 『80年代の警察』,警察庁総合検討委員会,132p. ISBN:不明 ASIN:不明 価格不明 ■内容(→■紹介) 「本報告書は、80年代の社会情勢を展望し、そこに生起するであろう様々な治安現象を見極めることにより、これからの警察のあるべき姿を探ろうとするものである。」(「はじめに」より) ■目次(→■細目次) はじめに 第T部 80年代の社会情勢と警察の課題 第1 80年代の社会情勢 第2 警察の課題 第U部 警察運営 第1 変ぼうする地域社会に即応した外勤警察の強化 第2 効果的な犯罪捜査活動の推進 第3 暴力団組織の解体と暴力団犯罪の制圧 第4 犯罪の予防と安全な生活環境を守る活動の強化 第5 少年の補導及び保護活動の充実 第6 安全でやすらぎのあるくるま社会を目指して 第7 公安の維持のための活動の強化 第8 大災害対策の確立 第9 留置業務の管理運営の刷新改善 第V部 警察管理 第1 組織体制の整備 第2 近代的人事管理の確立 第3 魅力ある職場の確立 第4 警察通信の整備 第5 警察装備の強化、充実 第6 情報管理の高度化 第7 研究開発体制の充実 ■引用 第T部 80年代の社会情勢と警察の課題 第1 80年代の社会情勢 3 都市化の変ぼう (2)犯罪を取り巻く環境の悪化 「都市への人口集中は、無秩序な都市建設とあいまって住民相互に面識がなく定着性に乏しい地域社会を生じさせた。このような地域社会では匿名性が増大するとともに、従来の伝統的な生活共同体はぜい弱化し、犯罪に対する住民相互の自然的、互助的な自衛、警戒機能が低下することとなっている。」p.9 第2 警察の課題 1 新しい犯罪形態への対応 「欧米先進諸国が近年の急激な社会変化の下で治安を確保するに当たって多くの困難に直面しているなかで、我が国の治安は、世界的にも極めて高い水準で安定しており、犯罪発生率、犯罪検挙率とも欧米諸国に比べて良好な状態を保っている(注1)。しかし、こうした良好な治安状態が我が国において今後も継続するかどうかについて、楽観は許されない。近年、都市化の進展、交通機関の発達、国際交流の活発化や国民意識の変化等に伴い、犯罪現象面においても新たな変化が現れ始めており、これらの変化に対して有効な対策を講じることが緊急かつ重要な課題といえよう。」p.16 2 安全な社会のための基盤づくり 「都市化の進展やこれに伴う国民意識の変化とともに、我が国の地域社会が伝統的に有していた諸機能は次第に失われてきた。その結果、人々は、地域社会におけるかかわりよりも、職場、職域等を中心とした生活を営むようになり、地域における住民相互間の連帯意識が希薄化し、これとともに警察全体の地域とのつながりも次第に弱まっていく傾向にある。」p.21 note:都市化→国民意識の変化≒連帯意識の希薄化→警察と地域とのつながりの希薄化 (1) 総合的防犯対策の推進 「地域コミュニティーの崩壊に伴い伝統的な犯罪抑止機能の低下が進行しつつあるなかで、今後は、…全体としての社会構造の防犯性を向上させることが必要となっている。 そのためにも、第1に地域社会の防犯機能の回復を図るほか、…職場、職域に着目しその防犯機能の充実、強化を促進することが重要であり、さらに、今や安全維持で重要な役割を果たしている警備業の育成、強化を図り、地域社会、職場・職域、警備業の3者の有機的なネットワークを形成することにより、社会全体の防犯機能を構造的<21<に強化していくことが重要な課題となっている。 このため、従来からある防犯協会、防犯連絡所等の地域防犯組織及び職域における自主防犯組織の今後の体制、活動のあり方について検討を加えるほか、…警備業についても、警察が行う警戒活動と警備業者が行う警備業務との間に有機的な連携を確保し、全体として最も効率的な警戒システムが形成されるよう検討を行う必要がある。…また、全体としての防犯システムのなかにおける民間と警察の役割及びその接点についても検討を行うことが必要である。」pp.21-2 第U部 警察運営 第4 犯罪の予防と安全な生活環境を守る活動の強化 1 総合的防犯対策の推進 (1) 地域防犯対策 「地域社会における伝統的な犯罪抑止機能を維持するためには、住民が地域に対する強い帰属感と領域意識をもって生活し、近隣住民の自然的、互助的自衛機能が有効に作用する必要があるところから、防犯的観点に立った地域環境づくりと民間防犯組織の強化を推進する必要がある。」p.54 ア 防犯的地域環境づくりの促進 「地域社会の防犯性を高めるためには、個々の住居はもとより、地域全体の物理的構造や環境についても防犯的観点から検討を加え、犯罪の機会を与えないような環境作りを組織的、計画的に推進する必要があるところから、次の対策を早急に実施する必要がある。」p.54 note:「防犯的観点に立った地域環境」p.54「犯罪の機会」p.54の語あり。→犯罪機会論?環境犯罪学? イ 地域共同防犯体制の強化 「近隣住民の連帯に基づく共同防犯意識の醸成を促進するため、防犯協会の組織、活動について見直しを行い、また、地域社会と深いかかわりを持つ家庭の主婦をも構成員とする末端組織の結成を推進するなど、地域住民と防犯協会との接点の確保に努める必要がある。また、日常生活の場において実践可能な地域共同防犯活動に関する手引きの作成、自主防犯意識の高揚を図るための各種資機材の整備、犯罪情報等の伝達システムの効率化等を図るほか、防犯、防災を含めた民間自衛組織の形成についても検討を行う必要がある。」p.55 note:「家庭の主婦」は、『70年代の警察』でも「…そのために第一の家庭の主要な守り手である家庭婦人が、自主的に地域防犯活動に参加できるようにする」p.72、とある。 「犯罪情報等の伝達システムの効率化等を図る」は現在の「犯罪発生マップ」(警視庁)にたどり着くのかもしれない。 ■書評・紹介 (ファイル作成者)『70年代の警察』では、「国民の理解と協力」という語が何度も使われ、「CR(コミュニティ・リレーションズ)への言及があったが、そのような性格は希薄になっている。 本報告書発表の時点ではすでに白書が刊行されている。『70年代の警察』と比べて乾燥した印象。副題なし、「おわりに」なし、奥付なし。国会図書館にも所蔵されていないよう。 ■言及 ■細目次 はじめに 第T部 80年代の社会情勢と警察の課題 第1 80年代の社会情勢 1 資源の制約と安定成長時代への移行 2 高齢化社会と高学歴社会の到来 (1) 高齢化社会 (2) 高学歴社会 3 都市化の変ぼう (1) 生活環境の悪化 (2) 犯罪を取り巻く環境の悪化 4 モータリゼーションの進展 5 情報化社会の進展 6 生活水準の向上と余暇の増大 7 国民意識の変化と価値観の多様化 第2 警察の課題 1 新しい犯罪形態への対応 (1) 犯罪現象の欧米化への対応 (2) 国際化への対応 (3) 広域化、スピード化への対応 2 安全な社会のための基盤づくり (1) 総合的防犯対策の推進 (2) 銃器、薬物対策 3 新しいくるま社会への対応 4 大規模警察事象への対応 5 国民の要望に即応した警察運営 6 警察管理の近代化 (1) 科学技術の積極的導入 (2) 効率的な警察運営 第U部 警察運営 第1 変ぼうする地域社会に即応した外勤警察の強化 1 外勤警察の強化 (1) 地域実態に即した派出所、駐在所機能の充実 (2) 機動警戒力の強化 (3) 通信指令機能の確立 (4) 勤務態勢の合理化 (5) 水上警察の強化 2 的確な地域実態掌握活動の推進 3 迅速的な初動措置 4 街頭活動の強化 (1) 地域実態に即した活動の強化 (2) 執行力のかん養 5 レジャー活動の活発化に伴う各種事故の防止 (1) 雑踏事故及び紛争事案の防止 (2) レジャーの多様化に伴う事故の防止 第2 効果的な犯罪捜査活動の推進 1 犯罪情勢の展望 (1) 最近の犯罪にみられる危険な兆し (2) 経済情勢の変化を反映した犯罪の増加 (3) 国際犯罪の多発 2 犯罪の変化に即応した刑事警察体制の確立 (1) 初動捜査体制の強化 (2) 全国ネット捜査体制の確立 (3) 誘かい、人質事件捜査体制の強化 (4) 知能犯捜査体制の強化 (5) 国際犯罪に対応し得る捜査体制の整備 3 科学捜査の推進 (1) 現場鑑識体制等の強化 (2) 鑑識資料活用体制の強化 4 捜査資料の収集、活用の効率化 (1) 資料に関する体制の整備 (2) ぞう品照会の拡大とオンライン・リアルタイム化 (3) 小型コンピューターの活用 5 犯罪被害者に対する給付制度の創設 第3 暴力団組織の解体と暴力団犯罪の制圧 1 暴力団情勢の展望 (1) 暴力団の組織動向 (2) 暴力団の犯罪動向 2 暴力団対策の方向 (1) 暴力団壊滅方策の推進 (2) 総合的暴力団対策の推進 第4 犯罪の予防と安全な生活環境を守る活動の強化 1 総合的防犯対策の推進 (1) 地域防犯対策 (2) 職域防犯対策 (3) 警備業 (4) 防犯的制度の整備、充実 2 市民保護活動の推進 (1) 困りごと相談の推進 (2) 保護活動の推進 3 変ぼうする風俗情勢への対応 (1) 取締り等の強化 (2) 広報活動等の推進 4 銃砲等に対する管理の強化 (1) 銃砲使用犯罪の抑止 (2) 銃砲による事故の防止 5 中毒性薬物対策の強化 (1) 乱用を拒絶する社会環境づくり (2) 取締りの強化 (3) 国際化への対応 6 時代に対応した経済事犯の取締り (1) 効果的な取締りの推進 (2) 新しい形の経済事犯に対する的確な対応 (3) 国際取引に係る重要、悪質事犯の取締り強化 7 新時代に対応するための危険物対策の推進 8 国民の健康を侵害する事犯の取締りの強化 (1) 公害事犯取締り対策の強化 (2) 保健衛生事犯取締りの強化 第5 少年の補導及び保護活動の充実 1 少年非行の現状と展望 2 少年警察活動の推進 (1) 少年警察の基本的役割 (2) 非行少年等の早期発見、補導 (3) 非行少年等の適正な処遇 (4) 保護活動の強化 (5) 地域ぐるみの非行防止活動の推進 第6 安全でやすらぎのあるくるま社会を目指して 1 交通情勢の展望 2 交通警察の基本目標と運営方針 (1) 基本目標 (2) 交通警察の運営方針 3 重点的な対策の推進 (1) 交通管理の推進 (2) 新しい運転者対策の展開 (3) 歩行者、自転車利用者対策の推進 (4) 交通秩序の確保 (5) ハイウェイ時代への対応 (6) 省エネルギーへの対応 第7 公安の維持のための活動の強化 1 警備情勢の展望 (1) 情勢の基調 (2) 治安情勢 2 警備体制 (1) 情報体制の強化 (2) 捜査態勢の強化 (3) 集団警備力の充実 (4) 装備資器材の充実強化 3 警備対策 (1) 総合的事前対策の推進 (2) 「テロ」、「ゲリラ」等の凶悪事案対策 (3) 政治ゼネスト、大量デモ等の大規模な大衆闘争対策 (4) 組織的、計画的な不法事案対策 (5) 要人に対する直接行動等不穏事案の未然防止対策 (6) 諜報謀略工作等に対する対策 第8 大災害対策の確立 1 大災害警備対策の確立 (1) 組織等の整備 (2) 災害警備体制の整備 (3) 警備活動の推進 (4) 大規模地震対策の推進 2 特殊災害対策の推進 (1) 地下街対策 (2) 高層建築物対策 (3) ゼロメートル地帯対策 (4) 石油コンビナート対策 (5) 原発等防災対策 第9 留置業務の管理運営の刷新改善 1 留置人の処遇に関する法令等の整備 2 留置業務管理体制の改善整備 3 留置人処遇の向上 第V部 警察管理 第1 組織体制の整備 1 都道府県警察 (1) 警察署の地域密着性の強化 (2) 本部機能の強化 2 警察庁及び管区警察局 (1) 管区警察局 (2) 警察庁 3 定員管理 第2 近代的人事管理の確立 1 採用 (1) 応募者数の拡大 (2) 優れた人材の選抜 (3) 大卒者の採用 (4) 婦人警察官の職域拡大 2 教養訓練 (1) 採用時教養の充実 (2) 学校教養の充実 (3) 職場教養 (4) 体力づくりの推進 (5) 教養施設等の整備 3 人事配置 4 定年制の導入 第3 魅力ある職場の確立 1 勤務条件の整備 (1) 勤務制度、勤務時間、休暇 (2) 庁舎施設 (3) 給与制度 (4) 公務災害補償制度 2 福利厚生制度 (1) 健康管理対策 (2) 余暇対策 (3) 生活相談対策 (4) 住宅対策 (5) 私傷病者対策、家族対策、退職者対策 第4 警察通信の整備 1 日常活動を支える通信機能の拡充 (1) 警察電話の高度化 (2) 画像通信用機器の強化 (3) データ通信設備の整備 (4) 通信指令システムの拡充強化 (5) 個人装備無線機の充実強化 (6) 県内移動通信網の拡充強化 (7) 幹線通信網の拡充強化 (8) 警察通信防護対策の推進 2 新しい通信技術、システムの導入 (1) 衛星通信 (2) ミリ波通信、光通信 (3) 画像検索システム 3 機動通信体制の強化 4 通信技術教養 第5 警察装備の強化、充実 1 警察車両の整備、充実 (1) くるま社会に対応した警察車両の増強 (2) 調達、管理体制の充実 2 新しい時代に対応した警察航空力の強化、充実 3 警察用舟艇の整備 4 各種装備品の充実 第6 情報管理の高度化 1 全国的情報処理システムの充実、整備 (1) 適用業務の拡充 (2) 情報処理機能の強化 2 情報処理体制の確立とネットワーク化 (1) 都道府県システムの拡充 (2) ネットワーク化の基盤整備 (3) ネットワークの形成 3 総合利用システムの確立 (1) 情報処理の質的向上 (2) 新しい技術の導入 第7 研究開発体制の充実 1 科学技術の導入、開発体制の確立 2 科学警察研究所の拡充 3 エレクトロニクス関連技術研究開発組織の整備 *作成:西條 貴伸 UP:20080615 REV:20080621 ◇BOOK |