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『戦後特殊教育・その構造と論理の批判――共生・共育の原理を求めて』

日本臨床心理学会 編 19800430 社会評論社,358p.

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日本臨床心理学会 編 19800430 『戦後特殊教育・その構造と論理の批判――共生・共育の原理を求めて』,社会評論社,358p. ASIN: B000J88YYM \3500 [amazon] ※ m,


■目次



第一部 近代公教育における特殊教育――別学制度の本質とその批判

第一章 養護学校義務制度化をめぐる基本問題 10
一 障害者差別としての義務制度化 10
二 「判定の論理」にみる義務制度化の本質 12
三 「義務制度化」政策 その背景と問題点 14
〔1〕就学強制と権利・義務 14
〔2〕「教育改革」と義務制度化政策 16
〔3〕隔離・差別としての「福祉管理政策」と義務制度化 20
四 「義務制度化」をめぐる諸運動の方位 23

第二章 戦後特殊教育制度の成立と政策の展開 31
一 特殊教育制度の本質 31
〔1〕日本近代公教育体制としての憲法・教育基本法体制 31
〔2〕別学体制としての特殊教育制度 34
二 戦後特殊教育政策と制度の展開 36
〔1〕特殊教育制度の部分的実体化――四〇年代 36
〔2〕「障害」別特殊教育制度の進展――五〇年代 42
〔3〕特殊教育制度の「合理化」と能力主義的再編――六〇年代 48
三 近代公教育制度の実体的完成としての養護学校義務制度化 54
〔1〕養護学校義務制度化への動き――政策と運動 55
〔2〕養護学校義務制度化と「障害児」福祉政策 60
〔3〕養護学校義務制度化政策批判の論理と運動 63

第三章 近代公教育における別学体制の論理 権利保障論の本質――その批判と課題 71
一 障害者の権利保障論をめぐる問題の所在 71
二 人権と教育における平等権 76
〔1〕権利と平等ということ 76
〔2〕平等論とその問題性 78
〔3〕平等権の近代的性格と限界 82
〔4〕教育における平等論とその課題 85
三 「障害者の教育権」論の批判的検討 94
〔1〕「障害者教育論」の本質と批判 95
〔2〕「共同教育論」への批判的検討 98
〔3〕「学校選択権論」批判と権利論の課題 101

第四章 近代公教育制度と「校区」 「校区」における支配と共生の論理 116
一 「校区」とは何か――問題の所在 116
二 近代公教育制度と「校区」の歴史 116
〔1〕公教育思想における「校区」の問題 119
〔2〕国民教育制度の現実と「校区」の問題 124
三 公教育と「校区」の両義性 教育における支配と共生の構造 141

第二部 判定の歴史と論理――その批判的検討

第一章 戦後特殊教育の出発と順応主義的「精神薄弱」観の形成過程 152
一 CIE指導と官民一体の特殊教育振興152
二 マーテンスの「精神薄弱」観 153
三 三木安正氏の「精神薄弱」観 154
四 国家的保証の順応主義的「精神薄弱」観 156

第二章 職業教育としての特殊学級とIQ基準 159
一 特殊学級開設とその戦後事情 159
二 新学制下の都立青鳥中学 160
三 職業教育のモデル・センター――青鳥養護学校 161
四 人工衛生プラン(東京都墨田区) 162
五 学校工場方式(東京都荒川区) 164
六 学習指導要領(精神薄弱教育編)の発表と工場方式の衰退 165
七 IQ50以上(特殊学級)とその事情 166

第三章 判定基準の変遷と「義務化」過程 170
一 判定基準の改訂過程と「順応性」の強調 170
二 特殊教育振興過程と判定基準の変更 171
三 能力主義的再整序の指標としての「教育措置」(一九七八年) 173
四 戦後判定思想の具現としての「発達診断表」 177

第四章 総合判定・就学指導の強化・充実過程 180
一 IQ判定万能時代 180
二 特殊教育推進と総合判定 181
三 「全員就学」と就学相談 183
四 就学相談の「精神薄弱」観・「教育」観 186
五 「義務化」と就学指導 190

第五章 ウェクスラー式知能テストの「知能・精薄」観 192
一 ビネー式からウェクスラー式へ 192
二 生涯的選別体制と偏差IQ 194
三 「順応力」としての「知能」観 196
四 ウェクスラー式言語性・動作性の階層的構造 198
五 ウェクスラー式における「精神薄弱」観 200
六 知能テストの「永遠性」 201

第六章 伝統的発達診断法批判 203
一 ゲゼルの発達一覧表とその成立事情 203
二 「乳幼児精神発達検査」の成立経過と「異常児」の早期発見 205
三 「乳幼児精神発達診断法」・その標準化の思想 207
四 相互関係性捨象の「発達」観 209
五 標準的児童・保育像とその抑圧性 211

第七章 「発達保障論」的発達診断法批判 215
一 「発達保障論」的診断法の特徴 215
二 特にその「実践」性をめぐって 217
三 発達至上主義の危機 220
四 「発達」の近代知性主義的収斂 221
五 国民的要求としての発達保障論批判 223

第八章 特殊教育振興過程と「親のねがい」 226
一 「親のねがい」運動の出発 226
二 「親のねがい」とその政策化要求 227
三 「判定の論理」に収奪される「親のねがい」 231
四 「親のねがい」の能力主義的整序過程 234
五 特殊教育振興過程と「親のねがい」対策 236

第九章 「地域の学校へ」運動と専門家の立場 240
一 学籍簿獲得運動 240
二 「全員就学」に抗する「共生・共育」願望 242
三 専門家の「ユートピア」の破綻 245
四 専門家の危機意識とその防衛 247
五 「共生・共育」願望の共同化 249
六 「義務化」と普通学級からの排除工作 251

第十章 「親のねがい」は「判定の論理」を越えたか 255
一 「判定する側」と親との論争 255
二 「共生・共育」願望と能力主義的願望の重層的関係 257
三 「親の学校選択権」再考 258

第十一章 「判定する‐される」関係の特質 262
一 「判定の論理」に隠される子どもの立場 262
二 「判定の論理」に対置する“普遍的”提起 263
三 「判定する‐される」構造の問題点 265
四 「判定の論理」を越えて特に「重度」概念の成立と解体 266

第三部 発達論のイデオロギー的本質
はじめに 274

第一章 近代教育と発達 277
一 教育における発達の強調 277
二 発達論と能力観 283
三 発達論の諸潮流とそのイデオロギー的背景 287
四 「マルクス主義」発達論の限界 291

第二章 発達保障論の構造 296
一 発達保障論の背景と役割 296
二 発達保障論の発達論的系譜 299
三 発達保障論における「教育」と「生活」 301
四 発達保障論の科学観と障害児者観 305

第三章 発達論を超えて 308
一 発達論のブラック・ボックス性 308
二 科学・教育と生活の問題 313
三 共同化の前提としての関係論的見方 316
四 人間存在の本質と科学 320

戦後日本の「障害児」教育・福祉関係年表 325


*作成:植村 要
UP:20081101 REV:20120206
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