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『学歴社会の転換』

潮木 守一 197801 東京大学出版会 ,200p.


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■潮木 守一 197801 『学歴社会の転換』,東京大学出版会 ,200p. ISBN-10: 4130060813 ISBN-13: 978-4130060813 \1029 [amazon][kinokuniya] p0601

■引用

 「つまり日本社会の高度化の結果、大卒者の雇用市場は拡大したといっても、その拡大は年々増加して行く大卒者の六割を吸収するほどにすぎなかった、ということになる。それでは残りの四割はいったいどういう形で吸収されたのであろうか。それはもっぱら各職業の学歴水準を高める形で吸収された。その傾向がとくに強かったのは、販売的職業と、ここでは「その他の職業」と一括してある生産工程従事者を中心とする、いわゆるブルー・カラー的職業である。販売的職業について見ると、この職業は一九六〇年から七〇年までに総数として一六四万人増加したが、この職業のなかに占められる大卒者の比率が一九六〇年の五.九%のままだとすると、この職業の規模の拡大することによって生じた大卒者の雇用機会は一〇万人ほどの増加にすぎなかったはずである。ところが、現実にはこの職業に吸収された大卒者は、四三万人も増加しているわけで残りの三三万人はいわばそれまで中卒者、高卒者の占めていたポジションに進出する形で吸収されたことになる。それよりも、もっと顕著なのはブルー・カラー的職業の場合で、ここに吸収された大卒者は三三万人も増加したが、そのうち三一万人はそれまで中卒者・高卒者の占めていたポジションを交替する形で吸収されたことになる。」(p.132)

■紹介・言及

橋口 昌治 200908 「格差・貧困に関する本の紹介」, 立岩 真也編『税を直す――付:税率変更歳入試算+格差貧困文献解説』,青土社


*作成:橋口 昌治 
UP:20090806 REV: 0811
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