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『自閉症児がふえている』

石井 哲夫 19770131 三一書房,三一新書,270p.

last update:20140507

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石井 哲夫 19770131 『自閉症児がふえている』,三一書房,三一新書,270p. ISBN-10:4380710009 欠品 [amazon][kinokuniya] ※ a07. dd.

■内容

(本書カバーより)
 あなたは、三、四歳ぐらいの、こういう子どもたちを見かけたことはないだろうか。――いろいろと話しかけ、笑いかけ、どんなにあやしてみても、まったくかたくなにとじこもっているだけで、一人で、ひたすら何かに耽っている。それは、自動車や飛行機の精密な構造図を、何時間にわたって見つめていることであったり、複雑な模型自動車を何回も分解し、組立てたりすることであったりする。時には、図鑑に出てくる名称を、始めから終わりまで全部正確におぼえこんでいる子どもすらいる。
 かれらは、知恵おくれか、精薄児か、否、かれらこそ、〈自閉症〉といわれる子どもたちである。知能指数は、常に、同年齢の普通児以上の数値を示し、外観的にも、ほとんど異常は見うけられない。ただ、いつも自分の閉ざされた世界にとじこもっているだけであり、親といえども、容易に近づけようとはしない。
 最近、都市などにおいては、このような症状を表わす子どもたちがかなりふえてきているといわれている。しかし、その真の原因については、まだ何一つ明らかにされていない。が、現代社会の急激な変化が、子どもの内的世界にも、今まで以上により深く浸透し、それが、かれらにもなんらかの強い影響を及ぼしている、ということはいえよう。

■目次

はじめに

T 自閉症児との出会い
 1 忘れえぬ二人の子ども
 2 自閉症児の発見
 3 自閉の心をのぞいて

U 自閉症とはなにか
 1 発達過程にみられる自閉性
 2 自己の現実化
 3 注意の集中と遮断
 4 役割知覚の断続性
 5 自閉性の程度
 6 情緒障害と自閉症

V 自閉症児のいる家庭
 1 子どもの“異常”に気づいて
 2 自閉症児のとり扱い方と問題点

W 自閉症児の治療教育
 1 心理療法における問題点
 2 受容的治療教育
 3 課題的治療教育

X 自閉症児の成長とその将来
 1 自閉症児の治療可能性とその事例
 2 治療目標と治療効果
 3 治療期間
 4 症状の程度に関する検討
 5 治療(指導)の効果と限界
 6 自閉症児の将来

Y 付記・セラピストへの提言
 1 セラピストの養成
 2 セラピストの記録
 3 スーパービジョンの問題点

おわりに

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:安田 智博
UP:20140507 REV:
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