『春は残酷である――スモン患者の点字手記』
星 三枝子 19770130 毎日新聞社,254p.
■星 三枝子 19770130 『春は残酷である――スモン患者の点字手記』,毎日新聞社,254p.
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■目次
第一章 スモンという名の不幸(手記より)
◇ 悲しみへの序曲 / ◇ 死ねば楽になれる / ◇ 失明の恐怖
◇ 心臓をとめて下さい / ◇ 父が死んだ / ◇ 私は死ねなかった
◇ スモンの原因はキノホルム / ◇ 父のいないお正月 / ◇ 愛着強ければ辛さも強し
◇ 限られた世界にもそれなりの幸せが / ◇ キノホルムの爪跡
第二章 苦しみの淵から
◇ 昭和四十六年八月――十二月までの日記より
第三章 孤独との闘い
◇ 孤独、挫折そして… / ◇ 敗北から立ち上がって / ◇ 病院は社会の縮図
◇ コウモリとカナリアと母 / ◇ スモンが憎い! / ◇ 母は強かった
◇ 生まれた原点は同じ / ◇ 物は考えようだ / ◇ 涙の谷間に太陽を
第四章 限りある生命を(点字通信より)
◇ スモンの痛みに比べれば / ◇ 身障者に温かい手を / ◇ ひっそりと咲く花のように
◇ 彼の背中の温かさ / ◇ 医師の良心、看護婦の使命 / ◇ 排泄の不自由は耐えられない屈辱
◇ 家庭的な雰囲気 / ◇ 医療機関が作ったスモン / ◇ 一人ではないんだ
◇ 生命ある限り頑張る / ◇ 立野さんの供養のために / ◇ 人間って何なの / ◇ 幸せって何か
第五章 好樹の世代のために
◇ 昭和五十一年一月――八月までの日記より
第六章 たとえ卵の殻になっても(点字通信より)
◇ 加害者は春を楽しんでいるのに / ◇ 頭まで強くしびれる / ◇ 卵の殻は捨てられる
◇ 夢はよみがえるか / ◇ 感じる心がある / ◇ 一人の人間でありたい
◇ 明日に向かって / ◇ 先生の夢の中で / ◇ 耐えられるのも限界がある
◇ それでも訴えたい / ◇ この苦しみはいつまで続く / ◇ 遂に洗礼を受ける
第七章 特別寄稿
◇ 人間であったら考えてください(母・イチヨ)
◇ 十字架を負って(主治医・高橋 寛)
◆ スモン裁判の概説
◆ わが国医療への提言――あとがきに代えて