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『文化人類学のすすめ――行動する人間』

祖父江 孝男 19761210 講談社,講談社学術文庫,222p.


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last update:20160201

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■祖父江 孝男 19761210 『文化人類学のすすめ――行動する人間』,講談社,講談社学術文庫,222p. ISBN-10:4061580973 ISBN-13:978-4061580978 欠品 [amazon][kinokuniya]

■内容



■目次

はじめに
1 行動する人間
 1 人間の特色
   スフィンクスのなぞ/人間は火をつくる・道具をつくる/知能の発達/本能と学習/渡り鳥の本能/動物の学習行動/学習行動の種類と段階/動物の学習と人間の学習/サルの社会と知能的学習

 2 言語の発生
  動物にも言語があるか?/ミツバチのコミュニケーション/サルのコミュニケーション/人間の言語の特色/人間の脳髄/脳幹のはたらき/大脳のはたらき/大脳皮質にあるいろいろな中枢/総合中枢/人間の脳はどこが動物とちがうか/言語中枢の存在/かくて言語は人間だけに

 3 言語の発生がもたらしたもの
  コミュニケーションの発達/知識の集積が楽になった/記憶と思考能力の発達

 4 かくて人間は文化をもつ
  言語シンボルの威力/人間の特産物「文化」/文化と人間行動

2 人間行動の研究方法
 1 心理学者、社会学者による研究
  実験室内での研究/社会心理学と社会学/臨床心理学/これだけでは不十分だ

 2 天然の実験室――未開社会
  未開社会を研究する文化人類学/先端を切ったミードの研究/ミードによるニューギニア諸部族の研究/ムンドゥグモール族――女も男性的になる――/チャンブリ族/環境によって変る男性と女性/かくて始まった隣接諸学問の共同研究

3 文化と人間行動――文化に影響される人間行動
 1 身体内の生理的反応
  アラベシュでは不快になると脱糞する/食欲も文化により定められる/カロリーの問題/肉ばかり食べるエスキモー/エスキモー等の耐寒力

 2 運動の動作
  ジェスチュア/坐ること、腰掛けること/爪先立ちでしゃがむマオリ族/右手利きと左手利き/未開社会の利き手/オーストラリアでは左利きが喜ばれる/両手利きのところもある/利き手も文化の圧力のため

 3 知覚
  音声の知覚/音素の概念/擬声語・擬態語/色彩の知覚/色彩だけのことではない/時間の知覚――ウァーフの説/幻覚

4 文化とパーソナリティ
 1 行動傾向を決定するパーソナリティ
  パーソナリティ

 2 パーソナリティを決定するものは?
  遺伝か環境下?/ロンブローゾの先天的犯罪者説/クレッチュマーの説/ナチスの人種理論/血液型と性格/アメリカの環境決定説/環境の重要性を示す例/遺伝と環境と

 3 フロイドの精神分析学の影響
  19世紀に生まれた精神分析理論/フロイド学説イギリスに渡る/フロイド学説アメリカに渡る/精神分析学、人類学に受け入れられる

 4 カーディナーの学説
  隣接学問間の協力/制度と基本的パーソナリティ構造/マーケサス島の場合/タナラ族の場合/カーディナー説への批判

 5 ホルネイ=フロムの学説
  新フロイド派/ホルネイの立場/フロムの学説

 6 リントンその他の学説
  リントンの基本的パーソナリティ型/身分的パーソナリティ/パーソナリティを層に分けて考える/デュポワの最頻的パーソナリティ

 7 国民性研究グループの立場
  国民性の研究

 8 最近の学説
  批判・反省強まる/学習の理論をとり入れる/今後の問題

5 文化と異常行動
 1 正常と異常の基準
  異常行動を研究する意味/ベネディクトの相対主義/幻覚も異常ではない?/相対主義に対する批判/三種類の精神異常

 2 精神異常の種々相
  極地ヒステリー/ラター病/サカ病/ピブロクト病/アモク病/ウィンディゴ病/症状の分析――文化との関係/日本の精神病にあらわれた文化の影響/異常性行動の問題――同性愛の場合/呪力に関係ありと考えられる/ゲイ・ボーイの場合

6 むすび
  行動科学の発展

解説 濱口恵俊

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:奥坊 由起子
UP:20160201 REV:
身体×世界:関連書籍  ◇BOOK

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