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『難病患者とともに』

川村 佐和子・木下 安子・山手 茂 編 19750425 『難病患者とともに』,亜紀書房,259p.


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川村 佐和子・木下 安子・山手 茂 編 19750425 『難病患者とともに』,亜紀書房,259p. ASIN: B000J9OGWK [amazon] ※ n02. j01.

■目次

T 難病患者問題と難病対策の展開
 1 難病とはなにか
 2 難病患者運動と難病対策の展開
U 医療福祉の組織と実践
 1 東京都の難病問題と難病対策
 2 神経内科と医療相談室の活動
V 医療福祉活動の方法と課題  1 一人ひとりの患者の問題――ケース・ワーク
 2 患者の仲間づくり――グループ・ワーク
 3 患者運動への協力――ソシアル・アクション
W 医療福祉の課題
 1 医療相談室の課題
 2 医療福祉の課題
参考文献
難病患者団体一覧
おわりに

◆中島 初恵 19750425 「東京都の難病問題と難病対策」,川村他編[1975:62-75]

■引用

U 医療福祉の組織と実践
 1 東京都の難病問題と難病対策 中島 初恵 62-75
 「府中療育センターは、昭和四三年、重い心身障害をもつ児童および成人を収容する施設として発足した。その内容は、衛生局担当の重症心身障害児(者)のための二〇〇床、民生局担当の重度精神薄弱児のための五〇床、重度精神薄弱者のための五〇床、重度身体障害者のための一〇〇床である。このように、さまざまな重い障害をもつ児童・成人を対象としているため、施設の運営において多くの問題が生じた。昭和四三年暮に、美濃部都知事は療育センターを視察し、センターを終生の収容施設とみなすのは不適当であり再検討を要すること、少なくとも重度関係は早急に分けるべきこと、を指摘した。このような指摘に基づいて、療育センターのありかたについての検討が活発に始められた。この検討と併行して、神経病院の設立準備および心身障害総合研究所(仮称)の設立準備のための検討が進められた。こうして、先天的または周産期の原因による重症・重度心身障害児を対象とする府中療育センター、後天的要因による神経疾患(心身障害)患者の対象とする神経病院、およびこれらの対象者の疾患・障害の基礎的研究や予防・治療・リハビリテーション・看護・福祉のための応用的研究を行なう研究所、の三施設が同じキャンパスにおいて密接な協力関係を保つことができるよう計画が立てられ、逐次実現されつつある。」(中島[1975:68])
 →重症心身障害児施設府中療育センター闘争

■言及

◆立岩 真也 2014- 「身体の現代のために・9〜」,『現代思想』 文献表

◆立岩 真也 2018/08/01 「七〇年体制へ・下――連載・148」,『現代思想』46-(2018-08):-

◆立岩 真也 2018 『病者障害者の戦後――生政治史点描』,青土社


UP:20080927 REV:20180626, 0706
難病  ◇川村 佐和子  ◇重症心身障害児施設  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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