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『薬害と政治――薬の氾濫への処方箋』

Silverman, Milton and Lee, Philip R. 1974 PILLS, PROFITS & POLITICS, The Regents of The University of California.=19780731 平澤 正夫 訳『薬害と政治――薬の氾濫への処方箋』,紀伊國屋書店,292p.

last update:20101028
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■Silverman, Milton and Lee, Philip R. 1974 PILLS, PROFITS & POLITICS, The Regents of The University of California.=19780731 平澤 正夫 訳『薬害と政治――薬の氾濫への処方箋』,紀伊國屋書店,292p. ASIN: B000J8NHCQ [amazon]


■目次



序文 ジョン・W・ガードナー 1
まえがき 3
1 薬の革命 6
 薬の発見 6 健康に対する衝撃 10 薬の使用の増加 17 国民はかわりつつある 20
2 薬づくりの革命 24
 会社 24 売上げと利益 26 リスクの問題 29 研究の方向 31 特許と薬品名 32 "模倣"薬について 36
3 薬の宣伝、「真実、全真実、ただ真実のみ」 43
 宣伝の限度 48 信憑性-伝達内容 50 信憑性-媒体 58 PDR、処方のバイブル 65 贈りもの作戦 65 広告主不在の広告 66 行動の選択 68
4 かなわぬ夢――絶対安全な薬をもとめて 70
 一九〇六年の法律 71 エリキシル・サルファニラミド事件と一九三八年の法律 73 クロラムフェニコール事件 75 MER/二九事件 76 サリドマイド事件と一九六二年の法律 81 "ピル"の問題 84 経口抗糖尿病薬の問題 88 薬害のひたかくし―89
5 薬の有効性――帝王の古い薬について 92
 キーフォーバー聴聞会 94 安易な過程、一九三八年以前の薬 101 困難な過程、一九三八年以後の薬 101 爆発的な過程、一九三八―六二年の薬 104 最高裁の決定 114 忘れられていたこと、小児の薬 115 将来の方向 117
6 薬の質および一般名薬をめぐる大論争 119
 一般名薬の争点 123 ネルソン聴聞会 値段の問題 124 ネルソン聴聞会-等価性の問題 126 要処方薬に関する特別調査班 129 特別調査班による等価性の試み 133 特別調査班の推選 136 反代用禁止法 139 一般名薬とドル防衛 142 ワインバーガー爆弾 144 真実の論点―145
7 薬の価格、どれくらい高ければ高すぎるのか 146
 一般薬局-複雑化する混乱 147 病院むけ医薬品の価格論争 148 養護ホームをめぐる論争、リベートとピンハネ 149 官庁むけ医薬品の価格論争 150 国際間の価格論争 151 価格指数は上昇か下降か 154 薬のコストを下げるために 156
8 薬局、進行しつつある革命 161
 薬剤師の役割 162 薬剤小売価格の内訳 163 臨床薬学の誕生 168
9 大衆薬、「安全でないとしたら、処方箋なしで売るわけがない」 175
 自己訓練療法の起源 176 大衆薬産業の販売と利潤 180 宣伝量の問題 181 宣伝の質の問題 182 大衆薬の安全性 190 大衆薬の効力 194
10 政府の役割 199
 政府による調査研究の助成 200 政府の薬物統制 201 政府の医薬品買い付け-大きな圧力 215
11 副作用、薬物治療の脅威 219
 問題の範囲 222 危険にさらされた患者 226 抗生物質に伴なうトラブル 228 向精神薬に伴なうトラブル 230 ジギタリスの問題 232 大衆薬に伴なうトラブル234 薬の相互作用に伴なうトラブル 235
12 医師――治療者あるいは健康を危くする者 239
 証拠-クロラムフェニコールの場合 240 証拠-抗菌物質療法の場合 244 証拠-向精神薬その他の場合 247 証拠-病院における過剰処方屋 250 証拠-開業医たち 254 責任の所在は? 255
13 将来の戦略――行動への処方箋 259
 医師 260 薬剤師 263 企業 264 連邦政府 265 薬の保険 266 専門職基準審査機構 268 最後に重要なこと―269

 訳者あとがき 273
 付録 277
 索引 292


■著者紹介(*「奥付」より)



Milton Silverman
 1910年生れ。生化学者。薬理学者、また科学評論家としてもひろく知られる。カリフォルニア大学サンフランシスコ校医薬学部で薬理学の講師をつとめている。1955年に、医学関係のすぐれたルポルタージュがみとめられラスカー賞をうけた。

Philip R。Lee
 1924年生れ。家庭医として著名であり、厚生教育省の保健担当次官補、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の総長を歴任。現在、同校医学部の公衆衛生学の教援である。

訳者
 平澤正夫(ひらさわまさお)
 1929年生れ。京都大学文学部卒業。フリーのジャーナリスト。
 主な著訳書。「治療の悪夢」(共訳,東京大学出版会),「日本の医療」「間違いだらけのウイスキー選び」(以上三一新書),「日本官僚地図」(国際商業出版)、「化粧品の証明」(医事薬業新報杜)など。


*作成:植村要
UP:20101028 REV:
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