『社会福祉労動論』
「福祉問題研究」編集委員会 編 19731120 鳩の森書房,380p.
■「福祉問題研究」編集委員会 編 19731120 『社会福祉労動論』,鳩の森書房,380p. 1400 ASIN: B000J9OJB8 [amazon]
■出版社/著者からの内容紹介
■目次
まえがき
第一章 社会福祉労動の理論
I 社会福祉労動者の課題
不毛な社会福祉労動者論/社会福祉労動の特殊性/社会福祉労動者の現状/社会福祉労動者の課題
II 福祉労動の理念
福祉労動の倫理性/福祉労動の展望/福祉労動者への期待
III 発達保障の理論と実践
基本的人権を守る科学運動/発達保障の理論と実践をふかめる視点/まとめにかえて
IV 憲法と社会福祉
権利としての社会事業/日本国憲法の諸原理と社会事業
第二章 社会福祉労動の現状
I 社会福祉労動の現状
その今日的意味/社会福祉労動とは何か/社会福祉労動の専門性を規定する三条件/社会福祉労動者数/社会福祉の労動問題
II 保育の国民的課題と保育労動者の任務
労動の社会化と保育の必然性/保育をめぐる三つの路線と三つの対立点/保育運動の諸課題/保育労動者の任務と福祉労動者としての保母の役割
III 福祉労動者の権利と施設利用者の権利
施設労動者の権利と利用者の権利は矛盾しない/施設でのたたかいとその教訓/寄宿舎闘争の経験から学んで/教育権について
IV 障害者の発達保障と福祉労動者の役割
問題の所在/施設が果してきた役割/施設労動者の実践課題
V 児童収容施設における福祉労動の性格について
施設と生存権・発達権保障/全面発達めざす教育活動/施設労動の性格/施設労動の現状
VI 社協における福祉労動者の実態と課題
社協とそこに働くもの/「社協職員」といわれているもの/社協職員の実態と問題点
VII 社会福祉主事と公的扶助労動者論
社会福祉主事制度の「危機」と公的扶助労動者論/公務労動論と社会福祉主事/公的扶助行政民営化と社会福祉主事/適正化政策と自立助長原理/朝日訴訟が転回点に/最低辺で貧困化と闘う人びと
第三章 社会福祉労動と政策
I 保育現場と中教審
中教審路線と保育の分裂/現場でたしかにわかること/養護(福祉)と教育の関係
II 最低基準と福祉の水準
最低基準の意義/最低基準の効用性と現実/最低基準の問題点/崩れ続ける最低基準/最低基準を向上させるために
III 社会福祉労動と社会福祉法人組織の問題点
法人組織の非民主性/私学の学園組織民主化問題より学ぶべきもの/社会福祉法人組織に評議員会の必要性/矛盾を明らかにしえる場を求めて
IV 「社会福祉士法」制定試案をめぐる問題点
社会福祉士法制定の根拠/試案の社会福祉論/専門職化と社会福祉士制度/社会福祉士制度についての基本構想
第四章 社会福祉労動者の権利とたたかい
I 福祉労動者の権利と子どもの権利を守るたたかい
生身の労動者が簡単に解雇されてはたまらない/社会事業労動者の労動権保障/判決は子ども不在の児童観・教育観/権利闘争の意義
II 児童指導員解雇事件に内在する問題
問題の所在/事件に内在する課題とその展開
III 施設労動者と労動基準法、労動安全衛生法
ある救護施設の実態から/労基法・労安法の長所と弱点/労基法を武器にするために
IV 民間福祉労動者の実態とたたかい
民間社会福祉労動者の実態/社会福祉労動者にかけられた攻撃の特徴/社会福祉労動者のたたかい
あとがき
■紹介・引用
■書評・言及
*作成:北村 健太郎