『沖縄解放闘争の未来像』
新里 金福 19730816 新泉社，277p.
last update:20110626
■新里 金福 19730816 『沖縄解放闘争の未来像』 新泉社，277p. ASIN: B000J9FOXU ［amazon］ o01 sm02 m04
■内容
■目次
Ⅰ コンミューン論
1 もう1つの沖縄
2 沖縄文化を考える
72年返還と同化政策／沖縄文化の固有性とは何か／沖縄文化の可能性／可能性を現実化する条件
3 沖縄――その祭祀の底にひそむもの
4 沖縄の可能性とは何か
“近代”の中での堂々めぐり／エリートと民衆意識の断絶／沖縄の死を讃美する発想はない／閉ざされた辺境の共同体／土地を手離す被災農民／“反ヤマト”が本来の沖縄／共通語にない方言の表現力／健康的だった沖縄の性／米の山より元気な子ども／どう変わる沖縄の文化／要求される“近代を乗り越えた”頑健さ
Ⅱ 解放論
1 だれのための沖縄復帰か
2 戦後沖縄の解放運動
3 沖縄解放運動――その歴史と現実
琉球処分への抵抗と共感／置き忘れられた民衆／奈良原圧政と謝花／「沖縄学」をになった人びと／差別と偏見への抵抗／「本土並み」「一体化」の虚構／民族主義の限界／沖縄社会主義運動の原点／民衆のなかの教師たち／現代に対応する抵抗史
4 沖縄解放闘争の未来像
馬脚をあらわした「72年返還」／タワー事件に見る沖縄の情況と主体／370年にわたる疎外の歴史と抵抗／自決権をめぐるさまざまな試み
Ⅲ 民衆論・天皇論
1 沖縄にとって天皇制とは何か
2 近代沖縄の民衆と天皇
沖縄を抹殺する天皇制／沖縄近代100年／人民の苦悩とその闘い／沖縄人民の解放の道は
3 本土在住沖縄人の戦後
富村順一さんと大浜信泉氏／それでもお前らは日本人か／ツメに火を点す思いで…／捨民・就職・首切り転々と／沖縄人は惰民か
4 「天の声」、「神の業」――富村裁判最終弁論
富村氏が訴えようとしたものは何か／富村氏の存在的意義は何か／富村氏はなぜ普遍的表現者なのか／富村氏を裁くことは何を意味するか
終章 闘争の新しい展開のために
今日の急務／72年返還と4次防／海洋博に見る産軍複合体／侵略的な新全総／自衛隊の本質／返還政策の隠された部分／幻想の観光立国／沖大問題の背景／買弁階級の登場／ニライカナイへの訣別／ファシズムを撃つ視座／沖縄学の陥穽／沖縄民衆の自信とほこり／近代沖縄の抵抗運動／人民の祖国創建／沖縄の解放と日本の解放
初稿発表覚え書
あとがき
■引用
■書評・紹介
■言及
＊作成：大野 光明