HOME > BOOK >

『病人は告発している』

朝日新聞社 編 19730615 朝日新聞社,朝日市民教室・日本の医療1,250p.


このHP経由で購入すると寄付されます

■朝日新聞社 編 19730615 『病人は告発している』,朝日新聞社,朝日市民教室・日本の医療1,253p. ASIN: ASIN: B000J9NOOQ 500 [amazon] ※ b

■目次

はしがき
T 何が告発をまねいたか 松田道雄 9-35
U 病人は告発している

■引用

◆はしがき

 「私たちはどうも満足な医療を受けている気がしない。国民医療費の伸びがGNPの伸びを上まわるという”大量の医療”を受けているのに……いやそれだからこそ、かもしれない。いわく薬づけ、いわく検査づけ……
 私たちはどうも間違った医療を受けている気がする。毎年かずかずの「医学上の進歩」が発表されているのに……いやそれだからこそ、かもしれない。いわく薬害、いわく医原病、いわく人体実験……
 朝日市民教室「日本の医療」全七巻を編むにあたって、私たちは二つのことを考えた。第一は、病人の側に立つこと。医療という行為がもともと病人のためにある以上、これは当然のことである。第二は、これまで同種の本の多くが、単なる病人の告発の声の収録と、専門家向けの理論や現実有利の未来図に両極分解しがちであったのを、ここでその両者をつなぎあわせようとしたことだ。
 こうした二つの観点から、このシリーズはまず第一巻で病人の怨嗟の声を聞くことから始め、第二巻以後、そうしたむごいことがなぜおこるのかを逐次ときあかしつつ、最後に第七巻でこれらも<0001<ろもろの矛盾をどう解決するか、シンポジウムを通じて、あるべき医療の未来像を模索した。」([1-2])

松田 道雄 19730615 「何が告発をまねいたか」,朝日新聞社編[19730615:9-35]

■言及


UP:20080119 REV:
身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
TOP HOME (http://www.arsvi.com)