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『アンデスの聖餐――人肉で生き残った16人の若者』

Blair, Clay 1973 Survive !, Berkley Publishing=1973 高田正純訳,ハヤカワ・ノンフィクション→19780430 ハヤカワ文庫

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last update:20220121

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■Blair, Clay 1973 Survive !, Berkley Publishing=1973 高田正純訳,『アンデスの聖餐――人肉で生き残った16人の若者』,ハヤカワ・ノンフィクション ASIN:B000J9TTD6 [amazon][kinokuniya]→19780430 ハヤカワ文庫,ASIN:B000J8PL70 260p. [amazon][kinokuniya] ※


Blair, Clay https://en.wikipedia.org/wiki/Clay_Blair

1972年10月13日、金曜日、午後3時31 分。乗員と乗客45人をのせた飛行機が雪のアンデス山中に墜落した。本書はこの遭難後70日間を飲水・食料の欠乏及び火気のない極限状況下で生き延びた若者16人の信じ難い物語である。 墜落機は、ウルグアイのモンテビデオ から世界最大の山系のーつアンデス山脈の反対1則にあるサンティアゴ(チリ の首都)へ親善試合に向かうラグビー ・チームと、その関係者のためのチャーター便、ウルグアイの軍用機フェアチャイルド571号機であった。気象変化が激しいアンデス越え飛行のため一時は途中で待避したが、一夜を明かして悪天候のうちに予定決行―離陸して1時間13分後の遭難だった。ほぼ4 時間程度の空の旅であったため着の身着のまま、食べものはチョコレートをわずかもっているだけだった。突如異常状況におかれた生存者たちは、救援の望みと失意を交互に抱きながらも、 墜落機の破壊した胴体部を住居にし、 シート・カバーを利用して防寒衣をこしらえ、雪をとかして飲料水とし、サングラスまでつくりあげた。…が、 “生きるため”の食料は?―救助隊 の一員は、遭難現場の残酷な現実に声もなかった…。生存者の一人は語っている。「…キリストが最後の晩餐で自分の肉体と血をどのように弟子たちに分けたかを考えました」”奇蹟の生還”を遂げた16人の若者たちを支えたものは何か?著者は、生存者の告白と関係者の談話を中心に、 遭難者の人間像、捜索、救助、カニバリズム(人肉噌食)を織りなすことによって、最も人の心に訴える人間記録のーつにしたてあげている。人間性を鋭く挟る、ルポルタージュの決定版!

■言及

◆立岩 真也 2022/**/** 『人命の特別を言わず*言う』,筑摩書房


*頁作成:立岩 真也
UP: 20220122 REV:
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