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『歌・言葉・日本人』

富岡 多恵子 19720310 草思社,200p.


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■富岡 多恵子 19720310 『歌・言葉・日本人』,草思社,200p. ISBN-10: 4794200099 ISBN-13: 9784794200099 760 [amazon]

■出版社/著者からの内容紹介
【帯文】
◆書き下ろし歌謡曲論
私たち日本人の日常の歌である歌謡曲のポップ的精神を掬いあげることによって芸術という聖域からの歌謡曲への階級差別を告発し、芸とは何か芸術とは何かをただの人間の視角から今日的問題としてラディカルに問い直す。

【帯のコピー】
「歌謡曲、ああ歌謡曲」

■著者紹介(本書カバー裏側記載)
富岡多恵子(とみおか・たえこ)
一九三五年大阪市生れ。詩集に「富岡多恵子詩集」(思潮社)、小説集に「丘に向って人は並ぶ」(中央公論社)、評論集に「行為と芸術」(美術出版社)、翻訳にガードルート・スタイン「三人の女」(筑摩書房)等があり、映画「心中天網島」、「サッポロ・オリンピック公式記録映画」の脚本制作に参加している。

*装釘・装画:湯村輝彦

■目次
I 自分の住む国のうた――まえがきにかえて
II 歌と詩のわかれ――なぜ詩人は歌が書けないか
III 詩の階級、音楽の階級――ひとは階級をつくるのが好きである
IV 外国の詩と歌のいくつかの実例――ニホン語のおもしろさを忘れないために
V 作詞道指南――なかにし礼氏の生活と意見
VI 日本の流行歌(1)――ニホン人の好きな音
VII 日本の流行歌(2)――ニホン人の好きなコトバ
VIII ディック・ミネと三波春夫
IX ニホン人のフシ(1)――祭文語りから浪花節へ
X ニホン人のフシ(2)――浄瑠璃から義太夫節へ
XI 音と音楽――一柳慧氏に聴く
XII 芸、芸術、エトセトラ
XIII 歌謡曲にとってのテレビジョン
XIV 受けとる側の論理――あとがきにかえて

■紹介・引用
▼(カバー見返し側記載)
 詩は歌謡曲よりはるかに先に、芸からゲイジュツになってしまったおかげで、そのかたちは終らざるを得ない。長い間かかって求めてきた自己というようなものが、今、鼻唄でミーちゃんにアタシアタシとうたわれている。アタシは詩人でなくとも、タダの人間としてもう一度はじめからうたい出さねばならなくなっているのだ。もう、詩というカタチの破壊のこころみを前衛などとほざいていることでは済まず、うたの前衛は歌謡曲であり、その歌謡曲のカタチももはやゲイジュツになってしまっているのだから、まもなく別のかたちがはじまらぬとも限らない。ゲイジュツとはまずなによりも退屈なものだから、いつもひとびとは、その退屈なものよりも、生きるのに必要な人間の芸を求めている。(本文から)

*作成:村上 潔(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
UP:20080121
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