『パースの認識論』
Davis, William Hatcher 1972 Peirce's Epistemology, Nijhoff, 163p.
=19901129 赤木昭夫 訳,産業図書,288p.
■Davis, William Hatcher 1972 Peirce's Epistemology, Nijhoff, 163p. =19901129 赤木昭夫 訳 『パースの認識論』,産業図書,288p. ISBN-10: 4782800576 ISBN-13: 978-4782800577 \2730 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
(「BOOK」データベースより)
チャールズ・サンダース・パースは、アメリカが生んだもっとも偉大な哲学者で、認識論で革命的な貢献を果たした。創造的で科学的な思考は、演繹的でもなければ、帰納的でもないとして、彼は認識は「洞察」によるとする説を唱えた。心は洞察によって諸関連を把握して、実在に具有される法則や原理をもたらすというのである。パースの認識論は、哲学の歴史にたいするひろい知識と、彼自身が生涯を通じて現役の科学者であったことにもとづいている。この研究はパースの認識論にたいする解明と批判的吟味になっている。パースの認識論はカント以来もっとも独創的でもっとも深遠な理論であり、哲学的思索に強い影響を与えてきた。
■目次
はじめに
序章
第1章 推論――すべての思考の精髄
A 人間に直感が備わっているとしても、それは識別できない
B 実際には心は膵論的に働く
C 認識は時間的な過程である
D 直観される自意識は存在しない
E パースはカントから訣別する
F 思考は記号活動である
第2章 仮説あるいはアブダクション――推論の創造的な相
A 演繹・帰納・アブダクション
B 帰納の問題の解決への提案
C アブダクションと説明
D いかなるアブダクションが意義があり認められるか
1 時間
2 固さ
3 聖体祭儀
4 絶対運動と相対運動
E 神についての仮説
F パースとジェームズ
G パースとカント
H パースとジョン・ウィリアムズ
第3章 間違い主義――思考の自己修正
A パースの原理による「意味」の概念
1 意味と用法
2 法則としての意味
B 認識における有機体と相互依存
1 自己修正
2 間違い主義
3 文脈主義と有機体
第4章 具体的合理性――理性と本能の協力
A アブダクションは自然の手に導かれた推論である
B 進化と批判的常識主義
C 理論と実践
第5章 デカルトの循環――懐疑主義にたいする結論的見解
A 通常の言語に応用された型理論
B 信ずるから知る
C 結論
注
訳者あとがき
引用文献
事項索引
人名索引
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:三野 宏治