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『集合的選択と社会的厚生』

Sen, Amartya K. 1970 Collective Choice and Social Welfare, Holden-Day, 225p.
= 20000825 志田 基与師監訳, 勁草書房, 308p.


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Sen, Amartya K. 1970 Collective Choice and Social Welfare, Holden-Day, 225p, ISBN: 0444851275 [amazon] = 20000825 志田 基与師監訳, 『集合的選択と社会的厚生』, 勁草書房, 308p.  ISBN-10: 4326501863 \3150 [amazon]

■内容(「BOOK」データベースより)
厚生経済学や公共経済学にとどまらない、民主政論や正義論にも及ぶ、深く豊かな問題提起。ひとりひとりの好みや意見をもとに、「どうしたらよいか」を社会的に決めるメカニズムを分析する。

■内容(「MARC」データベースより)
社会的選択理論の「現代の古典」として名高いセンの代表作。初期1970年に刊行されたもので、本書こそ、のちのセンの数多くの作品の理論的基礎をなすものである。厚生経済学や公共経済学にとどまらず、民主政論や正義論の領域にも深く豊かに問題を提起している。

■目次
1  はじめに
1*  選好関係
2  全員一致性
2*  集合的ルール選択とパレート比較
3  集合的合理性
3*  社会的厚生関数
4  選択対順序
4*  社会的決定関数
5  価値と選択
5*  匿名性、中立性、反応性
6  コンフリクトとジレンマ
6*  リベラル・パラドックス
7  個人間での集計と比較可能性
7*  集計値間の準順序
8  比較可能性がある基数性とない基数性
8*  交渉と社会的厚生汎関数
9  衡平と正義
9*  非個人性と集合的準順序
10  多数決選択とそれに関連する決定方法
10* 限定された選好と合理的選択
11  理論と実践

■紹介・引用
◆ “厚生経済学は政策の提言にかかわる。それは、「社会状態xとyの間で選択を行うならば、xが選択されるべきだ」というような結論にたどり着くための方法を探究している。厚生経済学が「価値自由」でありえないことは明らかである。なぜならば、厚生経済学が目的とする提言自体が、価値判断だからである。この観点からすれば、非常に多くの著名な経済学者たちが価値自由な厚生経済学を発見できるかどうか熱心に議論し続けてきたことは、やはりある種不思議なできごとであったと判断せざるをえない。
 いわゆる「新厚生経済学」(1939−1950)は、純粋に事実にかんする前提群から政策判断を引き出すことに大いに関心を抱いていた。当時の最も特筆すべき論者の一人を引用しよう。
 (Hicksからの引用…略)”(p.71)
◆ “理由もあいまいなまま、「価値自由」だったり「倫理自由」だったりすることは、個人間コンフリクトを免れることと同一視されてきた。そこには、もしも全員がある価値判断において一致するのであれば、それはもはや価値判断などではなく完全に「客観的」である、という暗黙の仮説があるように思われる。”(p.72)
(以上は厚生経済学のファイルでも引用)

◆ “ここで言いたいのは、個人があらゆることにかんして持つ好みを実現しうる一般的な原理がないことではなく、ふつう提唱される単純な原理がそうしたものではないことである。”(p.237)
◆ “たとえば、伝統的な厚生経済学では、疑う余地のないものとして扱われるパレート的判断と、「恣意的」として扱われる非パレート的判断とが区別されてきた。この短絡的な二項対立が不適切に見えるのは、第一にパレート原理もまた部分的に恣意的であるからである(第6章)。第二に、他の原理のいくつかも多くの場合疑う余地がないからである(第5章から第7章、第9章)。一方では、パレート的考察にほとんど排他的に関心を集中させてきたことにより、伝統的な厚生経済学はじつに狭い箱に閉じこめられてきた。下方で、こまかく検討すればとても生き残れないほど倫理的に鈍感になっている。”(p.238)
(以上はパレート最適のファイルでも引用)



*作成:立岩 真也・北本 潮  改訂:坂本 徳仁
UP:199?  REV:20080714
BOOK 

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