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Austin, J.L. 1970 Philosophical Papers, 2nd ed., Oxford Univ. Press =19911125 坂本 百大監訳(J.O.アームソン、G.J.ウォーノック編),『オースティン哲学論文集』, 勁草書房, ISBN-10: 4326198850 ■Austin, J.L. Philosophical Papers, 2nd ed., Oxford Univ. Press, 1970 =19911125 坂本 百大監訳(J.O.アームソン、G.J.ウォーノック編),『オースティン哲学論文集』, 勁草書房, 474p. 4095 ISBN-10: 4326198850 ISBN-13: 978-4326198856 [amazon] ■勁草書房のHP http://www.populus.est.co.jp/asp/booksearch/detail.asp?m_code=12639&s_key=1254126&scode=1836 ■目次 (以下〔〕内はルビ) 監訳者まえがき 第二版への序文 凡例 1 アリストテレスの『倫理学』における善〔アガトン〕と幸福〔エウダイモニア〕 田中 享英訳 2 先験的概念は存在するか 神野 慧一郎訳 3 語の意味 伊藤 邦武訳 4 他人の心 山田 友幸訳 5 真理 信原 幸弘訳 6 語る、とはいかなることか――その単純化された諸形態―― 守屋 唱進訳 7 事実に対する上当 丹治 信春訳 8 弁解の弁 服部 裕幸訳 9 「もし」と「できる」 坂井 秀寿・守屋 唱進訳 10 行為遂行的発言 中才 敏郎訳 11 ふりをすること 佐藤 徹郎訳 12 インクの三つのこぼし方 森村 進訳 索引 ■引用 私がクリケット・バット、クリケット・ボール、クリケット・アンパイア、といったものの言い方をする意義について考えてみよう。これらのものがすべて同じ吊で呼ばれているのは、おそらくはそのいずれもが、クリケットと呼ばれる行為を行うために、それぞれの役割――それ独自の役割――をになっている、ということによるであろう。しかしこの場合にそれぞれの語についているクリケットが意味していることは、ただ「クリケットの中で用いられる」ということだけである、と言っても意味をなさない。なぜなら、我々は、クリケット試合の中で果されているバットやボールやその他のものの役割を説明する以外には、「クリケット」で何を意味しているか説明できないからである。アリストテレスは、「善い(good)」という語がそのようなしかたで用いられている、という示唆を与えている。そうであるとすると、「善い《という語の普通の意味での「定義」を探しもとめたり、あるいは、「善い」ものがどのようなしかたで普通の意味で「類似」しているかを考えてみることが、いかに常軌を逸したものであるかは明らかであろう。我々がこうしたやり方に沿って「クリケット」が何を意味するかを見出そうとしたならば、きっとこの語もまた、一つの分析上可能な超可感的質であるとという結論を出したであろう。 この例によって同様に明らかにされることは、一見したところ常識的区別とも思われる、「xという語の意味は何か」という問と「どの個別的なものがxであり、そしてそれはどの程度までそうであるか」という問との区別が、決して普遍的にあてはまるものではない、ということである。(pp.100-101, 「3 語の意味 伊藤 邦武訳」) 作成者:篠木 涼 UP:20080128 REV:20080616 ◇「哲学/政治哲学(political philosophy)/倫理学」 ◇BOOK |