本書は、アパルトヘイトについて、まとまった本としては、日本で最初のものである。おおくの不十分な点もあるが、私としては、アフリカの友人たちへの答えのつもりで書いた。私の態度は中立ではない。「一つのバリケードには二つの側」しかなく、人権をみとめるか否定するかには、中立の立場はありえないと信じるからである。