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『現代医学概論 第二版』
高橋 晄正 19671220 東京大学出版会,381p.
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last update: 20180223
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■高橋 晄正 19671220 『現代医学概論 第二版』,東京大学出版会,381p. ASIN:B000JA6CVW \1600
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■内容
■目次
第二版へのことば
はじめに
第I部 生物化学と科学的認識
第1章 生物化学の基礎
1.生命の発展
a.生命の誕生
生物のなかにある多様性と一様性
地球の生成
有機物の生成
原始自動制御系としての生命
b.種の自己保存?遺伝学説
細胞から細胞への情報の伝達
個体差の根源
遺伝の現象論(メンデル)
核酸のなかの暗号
残された問題
c.種の多様性――進化の学説
進化の学説(ラマルクとダーウィン)
突然変異による進化(ネオ・ダーヴィニズム)
獲得形質の遺伝(ルイセンコ)
d.個体の生成――発生の秘密
細胞の機能的な分化
個体形成の設計図
e.生命の発展
2.生体のしくみ
a.タンパク質のはたらき
b.生命のエネルギー
c.生体膜の能動輸送
d.筋縮小のしくみ
e.生体のしくみ
刺激と反応
ホメオスターシスと生体膜
情報伝達と制御器
制御倫理
生体制御論の問題点
f.意識の発生
g.意志と行動
3.生体のしくみの階層性
4.生物の相関と物質の循環――生物濃縮を媒介して
第2章 科学的認識の論理
1.自然認識の発展
a.機械論と決定論
b.統計力学と量子論
統計力学の発展
不確定性原理
自然の不連続性と階層性
c.相対理論
近似理論としての古代力学
質量とエネルギーとの同等性
時間と空間の連続性
2.認識の諸形式
a.感覚的認識から論理的認識へ
b.武谷三段階論――認識の発展における
第一の段階
第二の段階
第三の段階
c.演繹と帰納と仮説
演繹的推理
機能的推理
仮説の意義と源泉
d.必然的推理から統計推理へ
質的な立言と量的な立言
立言の確からしさ
認識における不確実性の源泉
統計的認識の発展
統計的認識の確率論的な基礎
バラツキのある集合の記載法
e.集団の全数調査から標本による推測へ
統計的推理の科学
好ましい推定値の定義
f.統計的認識における諸問題
母集団の型
確率抽出の問題
層別
数量化と確率論
判断の危険率の問題
統計的認識の減少論的性格
3.仮説検定の論理
実験データによる仮説検定
a.論証による証明
条件因子の必要なばあい
論証による証明の限界
b.統計的背理法による証明
直感仮説H1と帰無仮説H0
否定の否定による肯定
標本分布の研究の必要性
判断に伴う二種類の誤り
c.科学とイデオロギーと学者の責任
d.統計的推理から決定へ――態度決定における二つの価値観
4.三段階論とそのひろがり
構造論としての段階的深化
存在論としての段階的深化
構造論における点と面の存在
医学の構造論における三段階論
実践論における三段階論
認識と実践における主体の問題
5.仮説の構造的検証の論理?再現性、妥当性、整合性
第II部 臨床の科学
第3章 医学の体系
第4章 病因と生体反応
1.病気の概念
病気の質的な定義
自覚することの必要性
病気の量的な定義
病気の多元的な定義
社会的基準による定義
2.病因のダイナミズム
3.先天性の異常
4.過剰な生体反応による病因
a.炎症反応
b.交代産生反応――アレルギーのしくみ
免疫現象
パスツールによる本質の把握
体液性要素の発見
アレルギーと免疫の統一
抗原と抗体の化学構造
抗原の進入
非自己の識別
免疫学的記憶の確立
抗体産生の理論
化学反応としての抗原・抗体の結合
補体の役割
抗原抗体反応の統計性
細胞免疫
抗原抗体反応の結果
移植免疫と免疫寛容
免疫病
c.神経内分泌反応
5.腫瘍の病因論
遺伝の変化
細胞質の変化
腫瘍ウイルスによるガン化
ガン細胞と生体内環境
ガンの生体に及ぼす作用
6.精神病の病因論
素因的な異常
精神病質
神経症
性格神経症と環境神経症
精神神経症と器官神経症
内因性の三大精神病
脳の器質的な病変による精神病
7.病因の社会的起源
第5章 診断の論理
1.臨床をはじめるに当たって
臨床医学・社会医学と基礎医学の関係
2.診断学の在り方
症候群と診断のカテゴリー
系統講義の内容
診療の実際
機能的推理としての診断
3.情報の探索
a.情報源の種類
問診
診察
臨床検査の客観化
診療の実際
機能的推理としての診断
b.症候が与える情報の質と量
基本情報の質
基本情報の量S/N比
多次元空間の利用?因子分析
c.情報探索の進め方
4.診断のための推理
a.診断のカテゴリー
診断の類型
診断の段階性
量的なカテゴリー
治療に直結したカテゴリー
情報空間での標示
b.診断と病態像の対応
直感的対応から論理的対応へ
数量化
決定論的な診断
体系
c.病気の尤もらしさの計算
確立論理への接近
連続量のばあいの尤度
離散量のばあいの尤度
d.診断の確率性の本質
e.病名の区間設定
f.診断の施行と病態整理
第6章 治療の科学
1.治療の科学の発展
薬効の評価への医師会の動き
治療の科学の成立
わが国の現状
治療の科学の必然性
2.治療手段の階層性
第一原則――自然治癒力の利用
第二原則――原因両方
第三形式の治療――対症療法
第四形式の治療――リハビリテーション
看護の立場
3.治療薬の理論的開発
a.治療薬の開発方法の移り変わり
植物からの抽出
生物学製剤の発展
ビタミン剤のホルモン剤
医薬品の科学適合成
代謝学に基礎を置く合成薬品
b.治療薬の理論的開発の諸問題
「部分」と「全体」のあいだの不連続性
動物の種差
不自然な病像モデル
薬効の指標としての特性値
c.臨床薬理学への展望
d.薬学・薬理学の本質
有効性への期待
安全性の保証
4.薬効の臨床的評価
a.薬効の臨床的評価の意義
b.薬効の直感的評価の限界
直観力の特性
薬効の直感的評価のむづかしさ
差分法の原理
自然治癒
自然治癒の標準
心理作用
処方の複合性
経験の散発製
試験対象の脱落
診療記録の有用性
自然淘汰は可能か
c.薬効評価の臨床試験の原則
対象集団の限定と分類
対象集団の分割
処理の割りつけ
処理効果を評価する尺度
薬効評価試験の検出力
症例の脱落
d.特殊な型の薬効試験
同一の個体で薬効の評価をおこなう方法
条件を対応させながら薬効の評価をおこなう方法
薬の量の逐次調節のもとにおこなう薬効の評価法
薬効の絶対評価のできる条件
e.臨床試験の科学性と倫理性
科学性の視点より
倫理性の視点より
f.薬の種作用と害作用
一般社会のなかでの追跡機構
g.薬効検定者の責任
5.薬の社会的側面
a.新薬の世に出るまで
6.臨床の実践における諸問題
a.治療の設計における統計的決定理論
b.統計的法則と個別的実践
非典型と個体差
治療の設計における量の問題
治療の設計における質の問題
制御のもとでの逐次修正
c.治療の技術論
d.医療の心理的側面
e.治療学の建設
f.科学性と合法性
g.医療事故の社会学
能書の害作用情報
医療事故への市民の発言
7.認識と実践の科学としての臨床医学
診断の認識論
治療の実践論
臨床の場からの社会的視点
第III部 社会のなかの医学
第7章 生活と環境
1.生体‐環境系の医学
a.集団の医学
b.生体‐環境系の病因論
一般環境からの病因
労働環境路労働条件からの病因
生活のなかの病因
生物環境からの病因
2.生体‐環境系における病因の解析
a.病因追究の方法
決定論的に論証できるばあい
条件づけ因子のあるばあい
同じ現象が異なる原因から生ずるばあい
統計的推理の効用と限界
疫学と現象論
b.不確実性のもとでの決定-医学的決定の原理
3.生体‐環境系に影響を与える社会的要因
a.資本のしくみ
b.科学の在り方
c.流通機構のはたらき
d.農村の崩壊
e.年の過密化
f.国の権力
g.情報化社会
h.精算至上主義の危機
4.環境の管理と変革
a.確定的な病因の管理基準――許容度の考え方
b.管理と変革の実践
啓蒙による改善
労働における安全性
一般環境の汚染にたいして
公共性の主張は許せるか
科学の名における傍観は妥当か
第8章 医療の在り方
1.生にとって医療とは何か
2.人間の人間にたいする在り方
a.<第一の条件>機会の均等性
b.<第二の条件>誠実さと合意性
c.<第三の条件>質の最良性
3.医療の在り方の歴史
a.国外の状況
b.わが国の戦前の医療体制
c.戦後における医療資本の歩み
第一の段階
第二の段階
第三の段階
第四の段階
第五の段階
d.現体制化における医療の役割り
4.医療の現状と変革の方向
a.医療内容の荒廃
b.医学の体系と医学教育
医学体系の改革
臨床研修の在り方
医局の在り方
臨床教室における研究
医学部闘争の意味
c.医療社会のしくみ
d.医療経済を支えるもの
e.医療労働者の運動
f.医師は問われている
g.主体的な生存における医療
第9章 病める魂との対話
初版へのむすび
付録1 現代医療と認識論――科学的医学批判の批判
付録2 高橋晄正氏における竹谷三段階論の理解――「統計学的認識論とは何か」
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:
本岡 大和
UP:20090510 REV: 20180223
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