『臨床心理学の進歩 1966年版』
日本臨床心理学会編 19661001 日本臨床心理学会編,446p.
■日本臨床心理学会編 19661001 『臨床心理学の進歩 1966年版』,誠信書房,446p. ASIN:B000JAAI9Y \1500 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
ご承知のように最近のわが国の臨床心理学の進歩派実にめざましく、その指向する方向は多岐多方面にわたり、業績の数も夥しい。ただ、このような現象を果たして素手で喜んでよいかどうか、揺籃依存の時期を脱皮した臨床心理学者はこれからの方向を見誤らぬために、冷静に自らを省みる必要があるように思う。
このような点から、この書が臨床心理学の発展のための一つの意義ある年輪となりうるようであれば誠に幸いである(序文より)。
■目次
序文
第T部 臨床心理学の動向と展望
第U部 第1回大会個人研究発表論文―推薦論文21編
1.言語障害の臨床的研究―心理療法による吃音の一考察
2.自閉症児の母親の研究
3.小児分裂病児に試みた音楽療法ないし接触療法について
4.KM調査票の予測妥当性―大学生の精神障害実態調査から
5.臨床心理学者の教育組織について
6.スーパービジョン関係の研究
7.救護院退所者の予後の予測について―Rorschach Prognostic Rating Scaleによる
8.心理診断における判定確信について
9.School phobiaあるいは登校拒否の諸類型と原因的考察ならびに治療について
10.登校拒否自動に関する一考察
11.学校恐怖症の一時保護治療
12.同性愛者の投映反応―ロールシャッハとK-SCTを用いての研究
13.投映法テストによる比較家族研究
14.終夜能は記録による夜尿症
15.授業法が人格適応改善に及ぼす影響に関する研究―学習者中心授業の臨床心理学的考察
16.治療者の研究―グループ・スーパービジョンについて
17.三才児の遊戯場面における母子関係
18.自己尺度作成の試み
19.TATを中心とした売春ケースの心理鉄器特性について
20.分裂病者との治療関係の研究
21.入院心理治療家庭に関する研究―嗜癌患者を対象として
第V部 第1回大会シンポジウム
A.心理学的診断のあり方―とくに強迫現象について
序 司会者として
1.臨床心理学的診断をめぐるにニ、三の問題
2.心理学的診断―特に強迫症状について
3.強迫現象の臨床
4.治療的見地から
5.心理学的診断について
6.心理学的診断のあり方
司会者のあとがき
B.学校恐怖症の治療をめぐって―外来治療、訪問治療、収容治療の現状成績と問題点
はじめに
1.外来治療を中心として
2.学校恐怖症についてー治療効果を中心に
3.学校恐怖症者の治療経験
4.学校恐怖症の収容治療
5.学校恐怖症の治療に関する二、三の考察―5ケースの分析を中心として
討議経過の要約
第W部 公聴会―臨床心理学者の社会的責任と法制化の諸問題
第X部 第1回大会総記
一般研究発表次第
第Y部 本邦臨床心理学関係文献総目録(1960〜1965年)
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:本岡 大和