『大学でいかに学ぶか』
増田 四郎 19660516 講談社,222p.
■増田 四郎 19660516 『大学でいかに学ぶか』,講談社,222p. ISBN-10: 4061154788 756円 [amazon]
■出版社/著者からの内容紹介
青春という思索と苦悩の時代をどう生きるか。ここには、歴史家として、教育者として大きな足跡を印す著者の生きた経験が、青春への変らぬ共感とともに語られている。学生生活における自由、学問することの意味。それらに触れながら、著者が強調してやまないのは、自ら考え、行動する人間へと自己形成することの尊さである。
〈捨て石となる勇気〉――大きなダムも、蟻の穴でくずれることがあります。いままで金科玉条とされてきたマルクス主義の、あの人類発展の段階説もくずれるかもしれないのです。過去の体系的な学説を、おかすべからざるものと考える必要もないし、ヨーロッパの偉い学者が考えたことは不動の真理だと考える義理もない。自分にはここまでしかわからないが、そこまでについては、動かない証拠をあげ論証ができるというものを見つけていく。それは蟻の穴ほどの小さなことかもしれません。しかし、その小さなことに全力でぶつかって、できる限りのことをやって次の人にバトンをわたすという、いわば、捨て石になる勇気が、大きな仕事につながってゆくのです。――本書より
■目次
●学ぶということ(学問をするとはどういうことか)
●学問へのわたしの歩み(鈴鹿おろしの山里で)
●現代が背負う2つの課題(近代化日本の中身)
●わたしの歴史研究(転換期の社会と人間)
●現代学問のすめめ(断絶のかけ橋)
■紹介・引用
■書評・言及
*作成:西嶋 一泰
UP:20120130 REV:200*****
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