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『かくれた次元』

Hall, Edward T. 1966 The Hidden Dimension, Doubleday&Company,Inc.
=19701030 日高 敏隆・佐藤 信行 訳,みすず書房,270p.


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■Hall, Edward T. 1966 The Hidden Dimension, Doubleday&Company,Inc. =19701030 日高 敏隆・佐藤 信行 訳 『かくれた次元』,みすず書房, ASIN: B000J9P60G \3,045 [amazon] 

■著者・訳者略歴(http://www.msz.co.jp/book/detail/00463.html
◇エドワード・T・ホール
Edward T. Hall
1914年ミズーリ州生れのアメリカの文化人類学者。デンヴァー大学でB.A.、アリゾナ大学でM.A.、コロンビア大学でPh.D.をうける。第二次大戦後ミクロネシア文化の研究に従事。1946-48年デンヴァー大学人類学科の主任教授。1948-51年ベニントン・カレッジ教授。1950-55年国務省の依頼によりForeign Service Institute のState Department’s Point IV Training Program ディレクターとして、海外派遣要員の訓練にあたる。その後イリノイ工科大学プロクセミックス・リサーチ・センターの所長を経て、ノースウエスタン大学教授。主著は本書のほかに“The Silent Language”(『沈黙のことば』南雲堂)がある。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

◇日高敏隆
ひだか・としたか
1930年東京に生れる。東京大学理学部動物学科卒業。東京農工大学教授、京都大学教授、滋賀県立大学学長を経て、現在、総合地球環境学研究所所長。著書『人間についての寓話』(風濤社、1972、現在、平凡社)『帰ってきたファーブル』(人文書院、1993、現在、講談社学術文庫)『ぼくにとっての学校』(講談社、1999)ほか。訳書 ティンベルへン『動物のことば』(みすず書房、1957)ローレンツ『ソロモンの指環』(早川書房、1963)モリス『裸のサル』(河出書房、1969、現在、角川文庫)ローレンツ『攻撃』(みすず書房、1985)『動物行動学』上・下(ちくま文庫、1998)ほか多数。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

◇佐藤信行
さとう・のぶゆき
1929年東京に生れる。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。中京大学社会学部停年退職。 著書『未開と文明の交点』(日本放送出版協会、1967)『文化人類学』(共著、八千代出版、1977)。訳書 マーシャル・サーリンズ編『農民』(共訳、鹿島出版会、1972)フォックス『人類学との出会い』(共訳、思索社、1977)モンターギュ『タッチング』(共訳、平凡社、1977)ほか。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

■内容紹介(http://www.msz.co.jp/book/detail/00463.html
 今日の世界では、われわれは、多くの情報源からのデータに圧倒され、さまざまの文化に接触し、世界中いたるところで人びとにインヴォルヴされてゆく。それとともに、世界全体とのかかわりが失われているという意識もしだいに強くなっている。
 本書は、人間の生存やコミュニケーション・建築・都市計画といった今日的課項とふかく結びついている“空間”利用の視点から人間と文化のかくれた構造を捉え、大量のしかも急速に変化する情報を、ひとつの統合へと導く指標を提供するものである。
 ホールは、二つのアプローチを試みる。一つは生物学的な面からである。視覚・聴覚・嗅覚・筋覚・温覚の空間に対する鋭敏な反応。混みあいのストレスから自殺的行為や共食いといった異常な行動にかられるシカやネズミの例をあげ、空間が生物にとっていかに重要な意味をもつかを示す。人間と他の動物との裂け目は、人びとの考えているほど大きくはない。われわれは、人間の人間たるところがその動物的本性に根ざしていることを忘れがちである。
 もう一つは文化へのアプローチである。英米人・フランス人・ドイツ人・アラブ人・日本人などの、私的・公的な空間への知覚に関して多くの興味ぶかい観察を示し、体験の構造がそれぞれの文化にふかく型どられ、微妙に異なる意味をもつことを示す。それはまた疎外や誤解の源でもあるのだ。
 このユニークな把握は、人間に人間を紹介しなおす大きな助けとなり、急速に自然にとってかわり新しい文化的次元を創り出しつつあるわれわれに、新鮮な刺激と示唆をあたえてやまない。

■目次
日本版への序
まえがき
第一章 コミュニケーションとしての文化
第二章 動物における距離の調節
 動物におけるスペーシングの機構(逃走距離・臨界距離・接触動物と非接触動物・個体距離・社会距離)
 人口調節
 トゲウオの連鎖
 マルサスの再検討
 ジェームズ島での大量死
 捕食と人口
第三章 動物における混みあいと社会行動
 カルフーンの実験(実験のデザイン・シンクの発達・求愛とセックス・巣作り・子の保育・なわばりと社会組織・シンクの生理的結果・攻撃行動・軽度のシンク・カルフーンの実験の要約)
 混みあいの生化学(外分泌学・糖銀行モデル・副腎とストレス・ストレスの効用)
第四章 空間の知覚――遠距離受容器 目・耳・鼻
 視覚空間と聴覚空間/嗅覚空間(嗅覚の科学的基礎・人間の嗅覚)
第五章 空間の知覚――近接受容器 皮膚と筋肉
 オフィスにおけるかくれたゾーン
 湿度空間
 触覚的空間
第六章 視覚的空間
 総合としての視覚
 見える機構
 立体視
第七章 知覚への手がかりとしての美術
 現代の諸文化の対象
 知覚の歴史としての美術
第八章 空間の言葉
 知覚への鍵としての文学
第九章 空間の人類学ー組織化のモデル
 固定相空間
 半固定相空間
 非公式空間
第十章 人間における距離
 空間の力動性
 密接空間
 個体距離
 社会距離
 公衆距離
 距離はなぜ「四つ」か?
第十一章 通文化的関連におけるプロクセミックスードイツ人・イギリス人・フランス人
 ドイツ人(ドイツ人と侵害・「プライベートな圏」・空間の秩序)
 イギリス人(電話の用い方・隣人・寝室は誰の部屋か・話し声の大小・目の行動)
 フランス人(家庭と家族・開いた空間のフランス的使用・星形と格子型)
第十二章 通文化的関連におけるプロクセミックスー日本とアラブ圏
 日本(住んでいるというのはどの程度からか・日本人の空間概念、「間」を含む空間)
 アラブの世界(公共の場での行動・プライバシーの観念・アラブ人の個体距離・向かい合うこと、あわないこと・インヴォルブメント・囲み込まれた空間についての感情・境界)
第十三章 都市と文化
 制御の必要
 心理学と建築
 病理学と過密人口
 単一時的時間および多元時的時間
 自動車症候群
 包括的共同体建築
 未来の都市計画の趣意書
第十四章 プロクセミックスと人間の未来
 形態機能、内容対構造
 人間の生態学的な過去
 解答の必要
 文化をぬぎすてることはできない
付録 遠近法の十三のヴァラエティーに関するジェームズ・ギブスンの論文の摘要
訳者あとがき
文献

■書評・紹介

■言及



*作成:山本 晋輔
UP:20090814 REV:
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