『あざらしっ子――薬禍はこうしてあなたを襲う』
平沢 正夫 19651125 三一書房,254p.
■平沢 正夫 19651125 『あざらしっ子――薬禍はこうしてあなたを襲う』,三一書房,254p. ASIN: B000JACM5W 250 [amazon] ※ d07.
■目次
第T章 あざらしっ子誕生――薬禍の実例としてみれば
1.イソミン一五〇ミリから / 2.未熟児といわれたひととき / 3.サリドマイドの妄執
4.ショックと贖罪の谷間で / 5.交通事故も顔負け / 6."良薬は口に苦し"を笑って
7.十年一日のアンプル禍 / 8.シャルム洋装店壊滅す / 9.退院を夕方にした理由
10.羞恥と無知からの脱走
第U章 生ける屍にされようとも――薬禍のあとにくるもの
1.死んだことにされた子も / 2.ギブスをひきむしった夜 / 3.児童憲章は泣いている
4.PR無用の育成医療 / 5.アフター・ケアこそ奇形的 / 6.霧の中にいる加害者たち
7.笛吹けど、スラマー式手術は / 8.遠のいていく圧縮ガス義手
第V章 "悲劇"はここからやってくる――薬禍のメカニズムは冷たい
1.医者からは腫れもの扱い / 2.西独からの重要な発見 / 3.頼りにならない人権擁護局
4.先進国繁用の奇々怪々 / 5.レンツ、梶井両博士を知る / 6.古典かベストセラーズか
7.催奇形実験のきのう、きょう
第W章 下手人は誰なのか?――薬禍ははてしなく繰りかえされる
1.大日本製薬と渡りあう / 2.サリドマイドに止めを / 3.雪の札幌でも追究開始
4.三重構造の底に沈んで / 5."医禍"になる可能性も / 6."医薬協業"まかりとおる
7.地球の裏側の商売のため / 8.副意識の中の贈収賄関係 / 9.「裁判するならせえや」
第X章 裁判にいたる道――薬禍に挑戦する人びと
1.サリドマイド被害児救済会 / 2.縮刷版二〇万ページの発見 / 3.マス・コミ商品の裏舞台
4.ゴリラの頭が売れる、売れる / 5.病気も薬もつくられる / 6.文献筆写から即日解雇まで
7.貧乏人よ泣き寝いりするな