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『現代法学入門』

伊藤 正巳・加藤 一郎 編 19640430 有斐閣,192+14p.

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last update: 20191225
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■伊藤 正巳・加藤 一郎 編 19640430 『現代法学入門』,有斐閣,192+14p. ASIN: B000JAGEGA 欠品 [amazon]

■内容

「あとがき」より

 法学は、ある意味で特殊な学問である。それは、常識から隔絶したところに、独自の体系をもって存在しているように見られることも少なくない。ことに、法学の入門書となると、具体的な法律問題を考えるより先に、そこから抽出された抽象的な原理を教えようとするために、法学をとりつきにくいものにし、法律ぎらいを作り出すおそれが多分にある。
 われわれは、そういうことがないように、法と社会統制の1つとして、生きた社会の関連の中で捉えようと努力した。そのためには、第1に、法を抽象的にでなく、具体的な問題に即して重点的に把握することに努め、第2に、法学を孤立した体系としてではなく、他の社会科学と関連させて理解することに努めたつもりである。また、第3に、執筆者の個性的な考え方をある程度まで表に出して、読者の考える材料を提供するように心かげた。そのような点で、本書は、一般読者のための法学の入門書になりうるとともに、学生のための教科書ないしは教材として使用することができると考える。


■目次

 序説
T 法とは何か
   1.法と社会生活
   2.法と道徳
   3.法と強制
   4.法の目的
   5.権利と義務

U 法の適用
 §1.法と裁判
   1.具体的事件への法の適用
   2.裁判制度
   3.訴訟手続上の諸原則
   4.強制執行
 
 §2.裁判の基準となるもの
   1.制定法
   2.慣習法
   3.判例
   4.学説
   5.条理

 §3.法の解釈
   1.事実認定と法の解釈
   2.法の解釈の性質
   3.法の解釈の方法
   4.法解釈学と法社会学

V 法の体系
 §1.法の分類
   1.公法と司法
   2.実定法の体系
   3.法典

 §2.国家と法
   1.国家と憲法
   2.日本国憲法の基本原理
 
 §3.犯罪と法
   1.犯罪と刑罰
   2.犯罪の成立要件
   3.刑罰の種類・内容
   4.刑事裁判

 §4.家族生活と法
   1.家族法
   2.婚姻と離婚
   3.親子
   4.扶養
   5.相続

 §5.財産関係と法
   1.財産法
   2.取引の主体
   3.取引の客体
   4.取引の手段としての契約
   5.不法行為による損害賠償

 §6.労働と法
   1.市民法と社会法
   2.労働法の理念と体系
   3.労働保護法
   4.労働団体法

 §7.国際社会と法
   1.国際法の必要性
   2.基本的権利義務
   3.具体的権利義務
   4.権利義務の秩序の攪乱(不法行為)
   5.権利義務秩序の回復
   6.国際法と国内法の相違
   7.国際法の発達

W 法の発展
   1.法の発展と社会の発展
   2.自然法と歴史主義
   3.近代法の成立
   4.近代法の発展
   5.日本の近代法

 あとがき


■引用



■書評・紹介



■言及





*作成:岩ア 弘泰
UP: 20191225 REV:
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