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江副勉 監修 19640415 日本看護協会,331 p. ■江副勉 監修19640415 『新しい精神科看護』日本看護協会,331 p. 600 ■紹介・引用 「8.薬物療法の利点 3 患者に与える心理的負担が少ない インシュリン療法も電気ショック療法も患者にとってあまり快い治療ではありません。全身麻酔をしても患者は電気ショック療法を喜ばず、多くは恐怖感を訴えます。それに対して薬物療法は多くは内服できますし、多少不快なことはあっても、恐怖をあたえることはまったくありません。昔は電気ショック療法の施術者である医師を恐れたり、敵視したりした患者が沢山いたものですが、いまでは職員と患者との間はなごやかなものとなってきました。 4 手数があまりかからない 薬物療法は多くは内服、せいぜい注射ですから、看護者の手数があまりかかりません。インシュリン療法のように数人の看護者が少数の患者にかかりきりになるということがないので、看護者はそれだけ生活指導・レクリェーション・作業療法にも力を注ぐことができません。患者自身も服薬しながら、このような働きかけをうけ入れることができます。」(pp258-259) 「ところが1955年頃から、クロルプロマジン、レセルピンなどの薬が使われはじめ、このような苦労は解消されてしましました。とくに不快な感じを伴うこともありませんし、はじめ拒否する患者には注射することもできます。また薬をのませながら作業に従事してもとくに困ることはありません。またこの薬は興奮を鎮める一方、無為な患者を活発にする作用があり、こういったことから作業療法、なかんずく生活指導、レクリエーション療法などと密接に関連をもたせることによって、より効果をあげることができます。薬をのませながら外出外泊をくりかえし、社会適応性を回復するようつとめたり、退院してからも外来で投薬しながら、家庭生活をつづけることができるようになってきています。(中略) 現在の精神病院は、これらの薬のあらわれる以前に比べるとひじょうに静かで穏やかになり、かつ明るくいきいきとしてきました。このような病院全体の雰囲気の変化は、また患者に対してよい影響を与え、看護者も患者を解放的にすることができることがわかり、そしてそれがいかに意義のあることかが、次第に理解されてきたのです。」(pp281-282) *作成:松枝亜希子 UP:20071219 ◇BOOK ◇精神障害/精神障害者 |