『アサイラム――施設収容者の日常世界』
Goffman, Irving 1961 Asylums: Essays on the Social Situation of Mental Patientsand Other Inmates, Doubleday
=19840305 石黒毅訳,誠信書房,ゴッフマンの社会学3,513p.
■Goffman, Irving 1961 Asylums: Essays on the Social Situation of Mental Patientsand Other Inmates, Doubleday=19840305 石黒毅訳,『アサイラム――施設収容者の日常世界』,誠信書房,ゴッフマンの社会学3,513p. ISBN-10: 4414518032 ISBN-13: 978-4414518030 3914 [amazon]/[kinokuniya] m. i05. ※/信大医社会学/千葉社4790-3共通/三鷹493
■構成
「全制的施設の特徴について」
「精神障害者の精神的閲歴」
「公共施設の裏面生活――精神病院における苦境の切り抜け方の研究」
「医療モデルと精神障害者の病院収容――修繕業の多様性の範囲に関する覚書き」
■引用
「全制的施設 a total institution とは、多数の類似の境遇にある個々人が、一緒に、相当期間にわたって包括社会から遮断されて、閉鎖的で形式的に管理された日常生活を送る居住と仕事の場所、と定義できよう。」(p.v)
「いずれの全制的施設も、生き生きとして人の心を捉える活動という小さな島が散在する一つの死の海と見做すことができる。」(p.71)
退所不安 release anxiety の要因として文化剥奪、烙印付与、「…さらにまた、退所は被収容者がやっと内部での処世法を身につけ、苦労して、非常に大きなことがわかった特権を手に入れたちょうどその時分にやって来るのである。要するに、退所は狭い世界の頂点から広い世界の底辺への移動を意味するのだ。」(p.75)