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『人間の条件』

Arendt, Hannah 1958 The Human Condition
=198212 志水速雄訳,『人間の条件』,中央公論新社→199410,ちくま学芸文庫,549p.


Last Update:20100819
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■Arendt, Hannah 1958 The Human Condition=198212 志水速雄訳,『人間の条件』,中央公論新社→199410,ちくま学芸文庫,549p. ISBN-10: 4480081569 ISBN-13: 978-4480081568 \1575  [amazon][kinokuniya] p0601

■内容(「BOOK」データベースより)
条件づけられた人間が環境に働きかける内発的な能力、すなわち「人間の条件」の最も基本的要素となる活動力は、《労働》《仕事》《活動》の三側面から考察することができよう。ところが《労働》の優位のもと、《仕事》《活動》が人間的意味を失った近代以降、現代世界の危機が用意されることになったのである。こうした「人間の条件」の変貌は、遠くギリシアのポリスに源を発する「公的領域」の喪失と、国民国家の規模にまで肥大化した「私的領域」の支配をもたらすだろう。本書は、全体主義の現実的基盤となった大衆社会の思想的系譜を明らかにしようした、アレントの主著のひとつである。

■目次

プロローグ
第1章 人間の条件
 1 〈活動的生活〉と人間の条件
 2 〈活動的生活〉という用語
 3 永遠対不死
第2章 公的領域と私的領域
 4 人間‐社会的または政治的動物
 5 ポリスと家族
 6 社会的なるものの勃興
 7 公的領域‐共通なるもの
 8 私的領域‐財産
 9 社会的なるものと私的なるもの
 10 人間的活動力の場所
第3章 労働
 11 「わが肉体の労働とわが手の仕事」
 12 世界の物的性格
 13 労働と生命
 14 労働と繁殖力
 15 財産の私的性格と富
 16 仕事の道具と労働の分業
 17 消費者社会
第4章 仕事
 18 世界の耐久性
 19 物化
 20 手段性と〈労働する動物〉
 21 手段性と〈工作人〉
 22 交換市場
 23 世界の永続性と芸術作品
第5章 活動
 24 言論と活動における行為者の暴露
 25 関係の網の目と演じられる物語
 26 人間事象のもろさ
 27 ギリシア人の解決
 28 権力と出現の空間
 29 〈工作人〉と出現の空間
 30 労働運動
 31 活動の伝統的代替物としての製作
 32 活動の過程的性格
 33 不可逆性と許しの力
 34 不可予言性と約束の力
第6章 〈活動的生活〉と近代
 35 世界疎外
 36 アルキメデスの点の発見
 37 宇宙科学対自然科学
 38 デカルト的懐疑の勃興
 39 内省と共通感覚の喪失
 40 思考と近代的世界観
 41 観照と活動の転倒
 42 〈活動的生活〉内部の転倒と〈工作人〉の勝利
 43 〈工作人〉の敗北と幸福の原理
 44 最高善としての生命
 45 〈労働する動物〉の勝利
謝辞

訳者解説
文庫版解説

■紹介・言及

橋口 昌治 200908 「格差・貧困に関する本の紹介」, 立岩 真也編『税を直す――付:税率変更歳入試算+格差貧困文献解説』,青土社


*作成:橋口 昌治 更新:樋口也寸志
UP:20090804 REV: 0811,0819
篠原 雅武  ◇貧困・格差関係の本  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK 
 
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