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『我国児童の失明とその予防』

日本赤十字社・日本眼衛生協会 編 19540325 『我国児童の失明とその予防』,日本眼衛生協会,19p.


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■日本赤十字社・日本眼衛生協会 編 19540325 『我国児童の失明とその予防』,日本眼衛生協会,19p. ASIN: B000JB5WZ8 \50 [欠品] [amazon] ※ v01


■目次



失明の防止と赤十字事業
日本赤十字社副社長 葛西嘉資…2

失明調査の意義
日本眼衛生協会副会長 黒沢潤三…3

盲学校生徒の失明調査について…4

我国児童の失明とその予防…9


■引用



(p19)
結語
1. 伝染性疾患による失明は可成減少しているが,その防止の為に更に一段の努力が必要である。
2. 特に梅毒による失明は盲学校児童では4.3%であるが実際にはもつと多いと思われる。梅毒の駆除と予防は失明防止の上からも極めて重要な問題である。先天梅毒の予防の為に母子衛生の立場から考慮せられる必要がある。
3. トラコーマは児童の失明原因としては一般人の場合ほど多くはない。然し盲児童の間にトラコーマ患者が多い。按摩,マツサーヂ等直接人の体に接触する人達に対するトラコーマ対策が考えられる必要がある。
4. 乳幼児の失明が多いのに鑑み,乳幼児期の眼の衛生について母親の教育が必要である。
5. 盲児童には両親の血族結婚のものが非常に多く遺伝失明を多くする原因と思われるので優生教育が強力に行われる必要がある。
6. 盲学校生徒の中には視力のよいものも可成見られる。弱視児童の教育について適当の施策を講ぜられる必要がある。
6. 遺伝と先天失明が盲学校生徒の52%を超えている。之に関する科学的研究と調査が大切である。
7. 失明調査に際しては盲児童の両親,盲学校当局その他関係ある方々が眼科医に協力して,児童の失明について詳しい情報を提供していただきたい。それによつて失明原因に関する正確な資料を得ることが出来,失明防止計画に有効に利用せられることが出来る。


*作成:植村 要
UP:20130206 REV:
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